アカイシガニを築地など関東の市場で買いたいと思っても、まず無理だ。
これこそ産地でなければ手に入らないカニ。
例えば専門の漁もなく、サザエなどの刺し網や定置網に混ざり込む。
小振り(やや)であるし、身が少ないために商品価値が低い。
だから漁師さんの扱いも邪険で、ときに刺し網にこんがらがってしまうと、いきなり足で踏みつぶしたりする。
静岡県沼津市沼津魚市場には毎日のように水揚げがある。
ただしいつも5、6匹前後。
1月18日の日曜日の寒い寒い朝に見つけたのも、そんな一箱で、値段は書くのも恥ずかしいくらいだ。
5匹入って、オマケの余計に小さいイボガザミまでついて重さが400グラムしかない。
ボクが近縁種のアカイシガザミかも知れないと真剣に見ていると、顔見知りの仲卸から、
「そんなもんみそ汁にしかならんだら、なに見とるんだ」
なんて声がかかる。
これを買い求めてきて、さっそく塩ゆでにする。
まあ、大方の方はみそ汁にするに違いないのだけど、アカイシガニの身はうまいのであって、みそ汁ではその真価は問えない。
久しぶりに食べるアカイシガニはやっぱりうまい。
うまいけどつくづく面倒である。
小さな身をせせりだして、せっせと食うのだけど、口の中にはカニのみ独特の旨味が強く残る。
このような地元だけで食べられる味覚を、東京など都市部の居酒屋などでも出してはどうだろう。
近年品書きを固定化するところが多くなって、それは利潤を追求する限り仕方のないことだろうけど、まことにつまらない。
「アカイシガニ塩ゆで2名様限り」なんて壁にあると、それだけでうれしくなるのだけどねー。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、アカイシガニへ
http://www.zukan-bouz.com/kani/gazami/akaisigani.html
http://csi.or.tv/tsukiji/kb/rb.cgi
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
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島根県浜田市『中村水産』の穴子丼
品書き固定の居酒屋もイヤですが、限られた種類しか燗をつけてくれない居酒屋も困ったものです。
しかし、イシガニの類は概してうまいですね。
以前に弊社でお借りしておりました煮イカの画像使用の件でご連絡させて頂きたい件がございます。お手数ですがメール頂けますでしょうか。よろしくお願い致します。
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