思わずうなるほどうまいものがある。
例えばマガキの酒蒸し、蒸したものなど、最たるものではないかと思うのだけど、意外に一般家庭ではやらないようだ。
我が家の蒸しガキの作り方が頑丈なフッチェンロイターの皿にマガキを4つ、5つ並べ、電子レンジでチンというもの。
よく寸胴鍋などで酒蒸しにするのだけど、明らかに文明の利器である電子レンジに味で軍配が上がる。
さて、簡単な料理なのだから、殻付きカキを買ってきて頻繁に作ればいいと思われるだろけど、意外に我が家でもそんなには作らない。
なぜだろう?
理由はないのだけど、まさかとは思うのだけど、蒸しガキのためにわざわざ、殻付きカキを買い、フッチェンロイターを出すのが疎ましいからだろう。
しかも殻付きマガキをいくつ買うのか?
「ええい面倒だ」と思っていた矢先に面白いものを見つけた。
そのまま電子レンジでチンすると蒸しガキになるという優れもの。
ただ問題なのが商品名がないのだ。
パッケージを見ても、細かく見ても商品名がない。
「なんだこれは?」
仕方ないので、一番大きな文字である「殻付きカキ」とだけ言っておこう。
要するに紙の防水パックに殻付きの生きたマガキを入れて、フィルムをかぶせたもの。
中には7つのマガキが入っている。
フィルムに小さな穴を開けて、あとはチンするだけよ、なんだからうれしいね。
仲卸での値段は今回は出さないことにする。
でも殻付きカキで1個あたり100円が相場だから、700円しても安いな。
この容器ごと電子レンジに入れて回すこと4分。
またまた容器ごと取りだして、フィルムを破くと出来上がりだ。
皿を用意する必要がない。
このままの方が容器を移し替えるよりもうまいだろう。
蒸し加減も上々で、とにかく香しい、うまそうな匂いがただよってきて、思わず殻付きマガキを手にとる。
この芳醇で、膨大なうま味のかたまり、しかも香りの高さたるや文字に出来そうにない。
『市場寿司 たか』でみんなで食べたのだけど、全員感激至極。
仕事が終わっている、夜中組の市場人など、酒の肴用に買いに走っていく。
なぜ、こんなにうまい商品なのに、商品名がないのだろ。
ボクなら「チンしてみんかい、おんどりゃ」なんて面白いと思うけどな。
どことなく深作欣二的で怖面白ないか?
2009年1月29日
木村海産
http://www.chugoku-np.co.jp/setouti/seto/12/971203.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マガキへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/kaki/magaki.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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サツマカサゴ、イズカサゴの汁煮
>「チンしてみんかい、おんどりゃ」
「チンで蒸し牡蠣じゃけぇ」
どうでしょうか?