我が家の煮つけには3種類ある。
一、汁を少なく煮あげるもの。
これは主に濃い口醤油を使い、砂糖、酒、味醂などこってりしたもの。
汁はやや多目、あっさり味のもの。
二、鮮度のいい魚を、煮たった汁のなかで火を通す。
煮汁は酒(ときに味醂)と醤油のみでやや多目。
深めの鍋で、身に煮汁をかけながら、アクをすくいながら短時間で作る。
三、つゆたっぷりで長時間かけて煮るもの。
煮物というよりも汁、もしくはスープだ。
これは別に和風にしなくてもいい。
白ワイン、塩、水、ブーケガルニ、ニンニクなどで作ると、これもまたなんとも美味である。
今回のカサゴ2種は、沼津前浜のもの。
活けで見つけて、佐政水産の青木修一さんに競り落としてもらった。
一尾100グラム前後の小振りなものだ。
刺身にしてもいいけど、ちょっともったいない。
むしろ汁にして、カサゴのうま味を余さず堪能すべしと思う。
カサゴは適当にぶつ切りにし、湯通し、冷水に落として、鱗や汚れをとる。
よく水分を拭き取る。
調味料を合わせる。
酒、塩、薄口醤油、水を合わせて、沸騰させる。
そこにカサゴのぶつ切りを加えて、ことこと煮ていくのだ。
アクをていねいに取りながら20分前後も煮ていく。
煮汁のなかでカサゴをほぐしながら、汁ごと食べる料理なので味つけは控えめに。
大振りの取り鉢などに、汁ごとカサゴをすくい取り、骨を外しながら食べていく。
ネギ、唐辛子などの香辛料は好みのまま。
汁でありながら、酒のアテにもなる。
これこそ家庭で作りたいという料理である。
2009年1月18日
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これは面白いしうまいし、広島県木村海産の「殻付きカキ」 後の記事 »
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