オオマテガイと葉物野菜の三杯酢

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 関東の市場ではほとんどマテガイを見ることがない。
「そんなことはない。このところ毎日のように来ていますよ」
 仲買などではそんなことをいう。
 残念ながら、関東の市場に毎日のようにやって来ているのはマテガイではなくオオマテガイなのだ。
 マテガイが潮干狩りなどでとれるのに対して、オオマテガイはそれよりも深いところに生息する。
 友人のセトボンの情報によると、山口県では、これを潜水漁でとっているのだという。
 房総半島以南にいる貝だから、別に資源的には山口県が特に多いわけでもないのだろうけど、ようするに潜水漁を行う地域でしか水揚げできないという代物なのだ。
 土曜日にオオマテガイを見つけて、4本ほど買い込む。
 キロ当たり1200円で、量りに乗せたら、クマゴロウ(八王子綜合卸売協同組合マル幸水産)がよく見もしないで、「250円置いておけよ」と言ったのだ。
 クマゴロウ、オマケしてくれたんだろうね?

 我が家ではオオマテガイは貝殻のまま直火で焼く。
 貝から外して、水管と足に分けて、開いてから湯がく。
 貝から外してたっぷりのバターで焼く(ソテー)するなんてこともやっている。

 今回は近所の農家で作っている大葉春菊、水菜、芹(千葉県産)、日本ほうれん草をゆでて、三杯酢に浸しておく。
 オオマテガイ4個は開いて振り塩。
 直火で急速に焼いて、トントンと刻んで三杯酢のお浸しにざっくりと和えてみた。

 食卓に緑があるのは、なかなかうれしいものだ。
 そして三杯酢に浸した青菜がうまい。
 オオマテガイは貝らしい旨味を適度に発揮してくれているのだけど、今回は脇役だな。

 これは誰でも知っていることかもしれない。
 ただ、心配なのでつけ加えておく。
 お浸し、酢の物などに葉物野菜を使う。
 そんなとき何種類かミックスすると、1種類の葉物のお浸しよりも、ぐんと味がよくなるのだ。
 これは200坪ほどの畑を耕作していたときに覚えたことなのだけど、一般家庭でも必ず知って置いて欲しいたぐいのものだ思う。

 さて、週末土曜日は厳しい寒さで、震え上がる。
 近所の食用梅の花は満開なのに、冬に逆戻りしたかのようだ。
 猫の梅太郎がやけにボクの膝に乗ってくる。
「お前も寒いんだね」
 梅太郎は娘猫なので余計に寒さが身に染みているようだ。
 可愛そうなので熱燗を顔にまぶしつけてやる。
 うれしそうだ。

2009年2月21日
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、チョウセンハマグリへ
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このページは、管理人が2009年2月23日 08:05に書いたブログ記事です。

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