ボクはそれほど甲殻類好きというわけじゃない。
あえていうと面倒なのでカニなんて、ときどき煩わしいと思う。
エビ、カニに目の色を変える人が不思議でならない。
さて、ここではエビの話なんだけど、そんなボクにだって、これを見つけると買わないではいられない、そんなエビがあって、その最たるものがイバラモエビだ。
食用のエビを見てみると、クルマエビ科、タラバエビ科、イセエビ科などに食用種が多いのがわかるだろう。
逆にモエビ科には主要な食用種はほとんどない。
なかで唯一目立つ存在なのがイバラモエビなのだ。
その唯一無二のイバラモエビがまさしく食べているとき、エビの中で王様なんじゃないだろうかと、思わせるほどにうまい。
このように食べているとき、「比類なし」と思わせてくれるエビは4、5種ほどではないだろうか?
なによりイバラモエビで特徴的なのが、生でも焼いても、「すごい」ところだろう。
好みからすると、ずばり「焼くべきだ」と思うのだけど、生も食べないのも悔しい。
だからイバラモエビを見つけたらたっぷり買うしかない。
問題は値段だ。
築地場内にイバラモエビを必ず置いてある店があって『丸半佃寅』という。
エビ専門店である『丸半佃寅』では平均するとキロ当たり4000円前後ではないだろうか。
この店の前を通るとき、「今日も“オニエビ(イバラモエビ)”があるな」と思いながら、ときどき値段を聞いてみる。
この日の値段が3500円であるので、200グラム強買って800円とだった。
これを刺身で楽しむ。
我が家では頭を焼いてつけ合わせにする。
面白いのが姫などは頭ばかり食べる。
それを太郎が見とがめて、ケンカとなる。
刺身だって取り合いになるほど甘く、しかもプリっと食感がいい。
しかし、焼いた頭のみそのなんと甘いことか。
このほんの少ししか重量のない、みそのどこに、これほど重量級の旨味があるんだろう。
不思議に感じると同時に驚愕する。
イバラモエビだけは、食べるとすぐに、またイバラモエビを食べたくなる。
2009年3月7日
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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3月20日の食日記
おお!鬼えびですね!
私も米子在住時に好んで食してました。
味については、ぼうずコンニャクさま
と同感です。丸焼きも美味しいですね!
頭は味噌汁の具にしたりしてました。
築地じゃ㌔4,000円ですか!高いですね!
米子ではそんなに高価じゃなかったよう
な記憶です。
またコメントさせて頂きます!