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ある日、回転寿司で甘エビをとります。
なんと2かんで136円なり。
「これはなんですか?」
というとホッコクアカエビ、もしくはホンホッコクアカエビなんですね。
タラバエビ科のエビで前者はたぶんロシア産。
国内でもとれるけど高いので回転寿司で1皿136円は無理。
後者はアイスランドなどから冷凍輸入されたもの。
タラバエビ科にはほかにも「ブドウエビ(ヒゴロモエビ)」、「ボタンエビ(トヤマエビ)」、ボタンエビ(標準和名の)、モロトゲアカエビなんて高級エビが目白押し。
そこに今回登場するのが静岡県沼津周辺では「甘エビ」と呼ばれている、これもタラバエビ科のジンケンエビ。
基本的にタラバエビ科総てが殻が軟らかくて、もろいのだけれど、なかでももっとも軟らかくてつぶれやすい小さなエビ。
体長はホッコクアカエビやホンホッコクアカエビ、すなわち回転寿司やスーパーに売られている甘エビと同じくらい。
色合いはもっと淡くて、赤身が弱い。
崩れやすいので、産地で食べるのが最良という代物だ。
一生懸命気をつかっても、なかなか鮮度がたもてない。
さて、日曜日に沼津で買い込んだ「甘エビ(ジンケンエビ)」を東名をひと走り、帰宅してすぐにペーパータオルに並べておく。
食べる直前に殻を剥いて、あとは食べるだけ。
ジンケンエビはできるだけ、早く簡単に水洗いして汚れを落とし、紙などに並べておくのがいい。
さて、味わいは「甘エビ」だから甘い。
甘くて、そこに淡い旨味がくるのだけど、後味がもの足りないくらいに思える。
だからもうひとつ、もうひとつと食べるのがいい。
ジンケンエビを食べていて、幸福だなと思うのは、「沼津に行かないと食べられないもの」を食べている実感からくるのだろう。
幸せだな! 駿河湾の「甘エビ」をまた口に放り込む。
2009年3月22日
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ジンケンエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/jinkenebizoku/jinkenebi.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
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