食卓に寂しさを感じるとき、練り製品はとても便利なのだ。
特に朝ご飯のとき。
一分一秒を稼ぐために、あらゆる手段を使って手抜きする。
そのもっとも効果的なのが練り製品となる。
さて、ここで小田原風の洗練された蒲鉾もいいのだけど、ちょっと味が単調だ。
そこに今回の「あじ蒲」が登場する。
“あじ”は「鰺(マアジ)」のことで、国内屈指のマアジの水揚げ港浜田ならではの、ご当地蒲鉾といえそうだ。
これがなんとも味わい深い。
また味つけが少々キッチュな感じなのもいい。
蒲鉾評論家を自認する我が家の姫がまずは太鼓判。
「この蒲鉾はうまいね、父ちゃん」
喜んだ喜んだ。
大きさが、一食に使い切るのにちょうどいい150グラム。
これもまことに便利である。
このような小振りの練り製品があるだけで、食卓が豊かに見えるんだな、なんて感心する。
東京の朝食には納豆に小松菜のお浸しあたりが定番だろうか?
ここに玉子焼きと、蒲鉾を足し算すると、かけ算したほどに賑やかな朝食となる。
しかも魚梅蒲鉾の練り製品の味は抜群にいい。
赤てんに、天ぷら(薩摩揚げ)、そして蒲鉾。
ここから一品ずつ毎朝食べたいものだ。
2009年2月16日
魚梅蒲鉾 島根県浜田市京町88
http://www.tokusen.info/suisan/0026/index.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
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ここ数日を振り返る
ご無沙汰しています。魚梅蒲鉾は”うおめ”って読むんですけど、魚梅蒲鉾の近所に十数年位まであった同業の国田蒲鉾店の天ぷらには地元で揚がるカレイが練り込んであって、美味しかったのを覚えています。今は廃業されて会社はないのですが、また、カレイ入りの天ぷらの復活も面白いのではと思っています。ぼうずコンニャクさんは如何思われますか。