魚を調べていると、また撮影したいと思っていると、なかなか手に入らない種がある。
なかには本当に珍魚といえるもので、努力しても無駄なものもある。
でもむしろ平凡だけど、産地に行かないと見られないものが大部分なのだ。
北国のカレイ類などその最たるものだろう。
今回のコガネガレイ、シュムシュガレイ、ウマガレイ、トウガレイ、ツノガレイなど、北海道に通っても手に入れたい。
そんなとき手をさしのべてくれるのが紋別にある『まるとみ 渡辺水産』。
今回のコガネガレイは北洋ガレイ3種のひとつ。
冷凍のみすぼらしい画像しかなくて、なんとかちゃんとした画像が欲しいものだと悪戦苦闘していたのだ。
「今日、コガネガレイが揚がったので送ります」
こんなケータイがかかってきて、その荷物の届いたときにうれしかったこと。
思った以上の大きさ、全体を櫛鱗で被われていて、ザラザラしていること。
なによりも、その黄金色の鮮やかなことに感激する。
さて、こんなに感動をもたらすカレイなのだから、さぞやうまいのだろうと思われるだろう。
残念ながら、水分が多く、マコガレイなどと比べて、そんなにうまいカレイではない。
いろいろ作ってみて、いちばん味のよかった料理がフライであった。
ようするにクセのない白身である、という平凡な評価しかできない。
こんなありきたりな評価だけど、コガネガレイのちゃんとした自己評価ができるまでの、長き歳月を思うと、食べていて喜びがこみ上げてくる。
改めて『まるとみ 渡辺水産』さんには感謝いたします。
まるとみ 渡辺水産
http://marutomi-kani.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、コガネガレイへ
http://www.zukan-bouz.com/karei/karei02/kogagegarei.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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