今年初の「水貝」はエゾアワビ

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 上着を羽織っていると、ときどき蒸し暑く感じるときがある。
 市場でTシャツ一枚で歩いていたら、柏餅を見つけた。
 八百屋にニガウリ(ゴーヤー)があって、すぐに買い込む。
 そして魚屋にエゾアワビ。
 これがやたらに安い。
 仲卸の社長に「どうしてこんなに安いの」って聞くと、「不況のせいだろうね。アワビ安くなってるよ。それにコレ韓国産だしね」。
 そうだったのか、ウォン安がこんなところに影響を及ぼしているんだ。

 キロ当たり4500円で、3尾買って1200円と少し。
 1個あたりの重さが80グラムから100グラムほど。
 色合いから養殖ものだとすぐにわかる。
 このアワビ、間違いなく国内の業者の脅威になっているはずだ。
 と思いながらも買ってしまっている自分が情けない。

 さて、生で握りに、持ち帰って「踊り(焼く)」に、そして今期初の「水貝」を作る。
 まずは塩水を作る。
 かなり濃いめの塩水で、とても飲めないほど。
 熱湯で塩を溶かし、そこに昆布を差し込む。
 あとは冷えるのを待つ。
 これが我が家の「水貝」の下地の作り方。
 冷えたら氷を入れて冷やす。
 アワビに塩を振り、ボウルの中で転がし、水で洗う。
 貝殻から外し、ワタはゆで、身(足)は口を外して、適当に来る。
 縁のビロビロはとっても取らなくてもよい。

 これを地に沈めるだけ。
 しょうゆも酢みそも無用。
 ただ下地の塩味とコンブのだしで楽しむ。
 下地もキンキンに冷やし、氷をたっぷり使ったら、まさに夏の味覚となる。

 材料費400円ほどだから、ペット飲料3本分。
 これでこんなに贅沢が出来る。
 
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、エゾアワビへ
http://www.zukan-bouz.com/makigai/kofukusoku/mimigai/ezoawabi.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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このページは、管理人が2009年4月29日 14:25に書いたブログ記事です。

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