最近、あいついで魚関連の本を読んでいる。
買ったわけではなく、写真などを貸したので送ってもらったものだ。
送ってくれたのはありがたいけど、間違いや、読者に誤解を招くような表現が多い。
だいたい基本となる魚選びを大いに誤っている。
このところの何冊か見ても、たぶんぜんぜん実際には使えないだろうな、という本ばかりだ。
と、どうしてこんなことを書いているかというと、近年となってもまだ「魚をしっかり食べていないヤカラ」が魚の教科書的な本を書いているのに、少々不愉快だからだ。
魚貝類はとにかく死にものぐるいで食うしかない。
食い飽きて、顔を見るのもイヤなのよ、となって初めて魚のよしあしがわかる。
要するにもっと魚を食べてから本を書きなさいよ、ということだ。
だいたい本(お魚本とか、雑誌)を隅から隅まで読んでも「近海のユメカサゴのことが掲載されていない」ではないか。
これほど飛び抜けてうまい魚もいないのだ。
それなのに、なぜなぜ、この旨さを伝えないのだ。
「飛び抜ける」のは近海のもの、のみだけど、遠洋漁業のものだって、長崎あたりにあがるものだって、「かなりうまい」。
これほどうまい魚を掲載しないと言うことは、遠洋も近海のユメカサゴを食べていないんだろう。
ついでに言って置くが、近年「喉黒(のどくろ)」というとアカムツのこととなる。
島根県県水産物アドバイザーをやっているので、アカムツは実にうまいといっておくが、冷静に食べ比べるに駿河湾「のどくろ(ユメカサゴ)」とおっつかっつではないだろうか?
しかも値段からすると、遙かにユメカサゴのほうが安いんだから「のどくろ」としてはユメカサゴの勝ちだろう。
今回のものは駿河湾底曳網で揚がった新鮮極まりないユメカサゴ。
佐政水産の青木修一さんにわけてもらって、その日の内に、料理して食ってしまったら、名状しがたい感動に打ち震えた。
「うう、うまいなんてもんじゃない。これは奇跡だ」
まあちょっと大げさだけど、焼霜造りの美しさに感激し、その皮目の旨さよ、皮下の脂の甘さ、食感の素晴らしさよ、はたまたまだ生であるうす紅色の身の旨きことよ、と酒を飲むのさえ忘れるのだ。
今年の駿河湾底曳網の禁漁はいつだっただろう?
確か5月中旬のはずだ。
なんとしてでも禁漁前に沼津に行き、今度は菊貞・山長菊池利雄さんに、市場でいちばん見事な「のどくろ」を競り落としてもらうのだ。
2009年4月13日
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ユメカサゴへ
http://www.zukan-bouz.com/kasago/fusakasago/yumekasago.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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オウゴンムラソイの煮つけ
初めまして、
二年前ぐらいから辞典を重宝させてもらってます。
今回の記事でユメカサゴへのリンクが間違えているのでご報告を。
ボウズコンニャクさんの食べてこその魚、その姿勢に納得です。
継続力にも脱帽しております。
そこまで旨いユメカサゴ食べたくなりました。
慌ただしいので誤字脱字、リンク間違い大いにありです。
このような指摘大歓迎。
ありがとうございます。
いえいえ
ところで岡山県人なのですが、カサゴは赤メバルで通ります。
(ご存知でしょうが)
先ずはこの赤メバルを霜降り造りで食べてみてから、
ユメカサゴを食したいですね〜
ボウズさん、沼津、リベンジしたいです!行きたいなぁ〜〜。
前回は、前日に欲張りすぎて、
当日はよれよれでした。
「魚をしっかり食べていないヤカラ」が
本を書いているわけだから、「魚をしっかり食べているボウズさん」が本を書けば解決!しますよ。