北海道室蘭市にある宮森水産の伊藤さんから、メールが届いた。
「明日川崎丸魚北部市場に,ウサギザメ送ります。深海魚で、非常に珍しいです」
メールを見た途端に閃いたのがギンザメ。
北海道でとれるギンザメとはいかなる種なのか?
しかも北海道室蘭→川崎北部丸魚→八王子綜合卸売協同組合という経路が開発されることになる。
市場に着いた途端、『マル幸』へ走る。
クマゴロウがのんきそうに魚を下ろしているので、「あれ、来てる、来てるかな」と「ほらほら早く出せ」という意味合いもあって、大声でどなる。
「あるよ」
うれしいことに間違いなく遠路室蘭から荷は届いていたのだ。
日本の流通業の凄さを思い知らされる。
いつものように店の片隅にそいつはあった。
やはりギンザメだ、けどギンザメではない。
体に白い斑紋がある。
おむすびハゲ君に『市場寿司 たか』まで運んでもらい。
背の筋肉をとって、まずは握りにしてみる。
ぜんぜんうまくない。
最初に、たかさんに格闘してもらう。「背中の棘に気をつけてね」
持ち帰って撮影、検索するとココノホシギンザメだった。
初めて見るもので、うれしさがこみ上げてくる。
宮森水産さん、伊東さんに改めて感謝感激、ありがとう。
撮影後、三枚おろしにすると大きな肝が出てきた。
これがゆでて食べてみたら、やたらにうまい。
これほどうまい肝はないだろう。
丸いものがあって、こちらは卵巣、精巣と見つかって、雄と雌であったことがわかる。
この卵巣もうまいのである。
コリコリして噛むとコクのある旨味がジワリと出てくる。
身はクセがなく、揚げる、煮て、うまい。
煮つけたら最高に美味だった。これほどうまい肝もないだろう
帰宅後2時間で撮影、料理を終える。
午後、伊東さんに電話すると、室蘭港に揚がったもので、「タラ刺し網でとれたものでしょう」とのこと。
改めてお礼をして、本日もココノホシギンザメとの格闘は続くのだ。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ココノホシギンザメへ
http://www.zukan-bouz.com/sameei/sonota/kokonoeginzame.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
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