コチの塩焼き、頬身と白子

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kotikoti.jpg

 朝から本降りの雨、これは梅雨間近を思わせるもので、市場には青梅が盛りと入荷している。
 コチが目につく季節となっている。
 八王子総合卸売センター、『高野水産』に二種類のコチ。
 値段の違いは産地の違い、かたや内房産、かたや大分県産らしい。
 今回は千葉県内房だろうというのを1本買い込んでくる。
 体に張りがあって、腹側を探ると真子、もしくは白子を持っている。
 人気があって、真子を探る余裕がない。
 ままよ、と小振りのものをやっと選んできた。

 我が家ではコチは独特の下ろし方をする。
 頭部を大きく切り取るのだ。
 下ろすとすぐに塩をまぶす。
 今回コチは白子を抱いていた。
 白子にも振り塩をして筒状になった胴の部分に戻す。
 半日置いてからじっくり焼き上げる。

 焼きたてを手でほぐして、食卓に出すのだけど、やっぱり頬の身はうまい。
 シコっと食感がよく、旨味が強いのはどうしてだろう。

kotikoti0906555.jpg

 いつも真子ばっかり探して雌を買っているが、白子もうまいのだな、なんて改めて思う。
 もともと量的には少ないのだから数分で食卓から消えてしまう。

 そんなに塩焼きがうまいなら、一本丸々焼けばいい。
 不思議なことに、コチ一本丸焼きにはめったにしないことになっている。
 さて、青葉コチ、梅雨コチ、日照りコチ、コチは梅雨が明けてもまだうまいはず。
 こんどはコチ飯でも作ろうか?

2009年6月6日
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、コチへ
http://www.zukan-bouz.com/kasago/koti/koti.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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コメント(1)

ついに季節の魚コチ登場!
・・・ですね。

>値段の違いは産地の違い、
 かたや内房産、かたや大分県産らしい。

・・・やっぱり内房産の方が
高いんですかね?
こちら山口では瀬戸内のものが
最上って感じです。
コチが小魚、甲殻類を
餌にする為(らしい)
瀬戸内海はコチの漁が盛んです。
「こちだて」ってコチ専門の刺し網漁
があります。
コチはイキ〆がとても難しい魚で
〆方の良い悪いで
値段が変わったりします。


>やっぱり頬の身はうまい。
 シコっと食感がよく、
 旨味が強いのはどうしてだろう。

そういえば、コチだってホホ肉
ありますよね!
頭部分は骨ばっかりって感じで
捨てていました。
「うまい」と聞いちゃ今度から
捨てるわけにはいきませんねっ。

参考になりました、
ありがとうございます。

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このページは、管理人が2009年6月 8日 06:58に書いたブログ記事です。

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