サザエが安い。
小振りの100グラムから150グラムで、キロ当たり1000円。
1個100円から150円ほど。
角のないタイプなので、日本海側でとれたものだろう。
仲卸に聞くと「長崎産じゃない」という。
久しぶりに壺焼きでも作ろうか?
このとき八百屋で買ったものがハチクだ。
ハチクを夕食に醤油味で炒め煮にして、バライカ(スルメの小さいもの)を酢の物にする。
なんだか和に偏りすぎていて、サザエの壺焼きというのも、な。
考えあぐねた挙げ句、バターを湯煎にかけて、エスカルゴバターを作る。
初めから、エスカルゴバターで焼くのだ、と決めていれば、早くからバターを室温にもどしておいたものを。
柔らかくなったバターにニンニクと、パセリがないのでセロリの葉をみじん切りにして混ぜる。
サザエの身を取りだし、砂が気になるのでワタの部分など塩水で洗う。
サザエの身(足)はフォークなどで取りだし、ワタが残ったら振るとほとんど出てくる。
もし出てこなければ、軽く貝殻ごとゆでるといい。
身を2、3等分に切り、ワタとともに貝殻に戻す。
エスカルゴバターで蓋をして、温めたオーブンで強火にして焼き上げる。
冷凍のバターロールと食卓に出すと、なかなか好評である。
身には適度に甘みがあり、なによりもワタの苦みが何とも言えずいい。
ニンニクの香りのバターにサザエのジュがたっぷり。
これをバターロールで拭き取りながら食べても、ほんまに極楽気分となるほどに美味。
サザエをエスカルゴバターで焼く、一見単純でありふれた料理だが、エスカルゴのいない日本で最初に考えて人はえらいな。
いったい誰なんだろう?
これ帝国ホテルとか、ホテルオークラあたりが怪しいと思うのだけど、調べてみなければ。
2009年6月1日
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、サザエへ
http://www.zukan-bouz.com/makigai/kofukusoku/sazae/sazae.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
マグロのぬたは酒盗み 後の記事 »
6月9日の食べ物日記