サザエのエスカルゴバター焼き

0

sazae0906.jpg

 サザエが安い。
 小振りの100グラムから150グラムで、キロ当たり1000円。
 1個100円から150円ほど。
 角のないタイプなので、日本海側でとれたものだろう。
 仲卸に聞くと「長崎産じゃない」という。

 久しぶりに壺焼きでも作ろうか?
 このとき八百屋で買ったものがハチクだ。
 ハチクを夕食に醤油味で炒め煮にして、バライカ(スルメの小さいもの)を酢の物にする。
 なんだか和に偏りすぎていて、サザエの壺焼きというのも、な。

 考えあぐねた挙げ句、バターを湯煎にかけて、エスカルゴバターを作る。
 初めから、エスカルゴバターで焼くのだ、と決めていれば、早くからバターを室温にもどしておいたものを。
 柔らかくなったバターにニンニクと、パセリがないのでセロリの葉をみじん切りにして混ぜる。
 サザエの身を取りだし、砂が気になるのでワタの部分など塩水で洗う。
 サザエの身(足)はフォークなどで取りだし、ワタが残ったら振るとほとんど出てくる。
 もし出てこなければ、軽く貝殻ごとゆでるといい。
 身を2、3等分に切り、ワタとともに貝殻に戻す。
 エスカルゴバターで蓋をして、温めたオーブンで強火にして焼き上げる。

 冷凍のバターロールと食卓に出すと、なかなか好評である。
 身には適度に甘みがあり、なによりもワタの苦みが何とも言えずいい。
 ニンニクの香りのバターにサザエのジュがたっぷり。
 これをバターロールで拭き取りながら食べても、ほんまに極楽気分となるほどに美味。

 サザエをエスカルゴバターで焼く、一見単純でありふれた料理だが、エスカルゴのいない日本で最初に考えて人はえらいな。
 いったい誰なんだろう?
 これ帝国ホテルとか、ホテルオークラあたりが怪しいと思うのだけど、調べてみなければ。

2009年6月1日
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、サザエへ
http://www.zukan-bouz.com/makigai/kofukusoku/sazae/sazae.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/


このエントリーをはてなブックマークに追加

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.zukan-bouz.com/mt-app/mt/mt-tb.cgi/1907

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、管理人が2009年6月10日 06:37に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「マグロのぬたは酒盗み」です。

次のブログ記事は「6月9日の食べ物日記」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。