3キロのイトウはマリネーにして、刺身、フライ、ムニエル、塩焼きなどいろいろ試行錯誤。
それでも余ったので、中華『さくら』のまささんに丸投げ。
「どんな料理でもいいから、後はよろしくね」
この“後はよろしくね”がボクにはいいんだよな。
翌日、『さくら』に入るや、「あれ、どうなった」というと、まささんが、
「いろいろ考えたさ、ちょっと待ってなよ」
なんていいながら、フライパンに下味をつけたイトウの切り身を並べ、最後に皮をかりっと焼き上げる。
一方の火口で少量の肉と野菜を炒め、ホワイトソースをつくる。
ようするにホワイトソースにイトウを乗せただけなんだけど、きっと、ここにはまささんの創意と工夫があるはずだ。
まずは皮から攻めてみる。
皮は二層になっており第一層はぱりっとして香ばしく、第二層は脂を感じる、ゼラチン質ともいえそうな部分で、濃厚な旨味がある。
この香ばしさ、二層になった複雑なうまさに夢中になる。
ホワイトソースとからめると、これがまたいい。
「だめだめ、なにしてるの。皮ばっかり食べちゃダメだろ。皮を小さく切って、身と配分して食べなきゃ。困るな素人は」
もう遅い。
身と、残ったホワイトソースで、ご飯を一膳。
なんという絶妙なバランスだろう。
ご飯ととともに食べても、これまた素晴らしい。
「オカアサン、お茶と、漬物もよろしく」
「まささん、あとスープ、スープ、スープが来てないよ」
●注/八王子総合卸売センター中華『さくら』では毎日日替わりで、うまい定食を出してます。我がままを言わないお客大歓迎だそうです。ボクを見習え!
5月26日
八王子の市場に関しては
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、イトウへ
http://www.zukan-bouz.com/sake/amemasu/itou.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
マンボウの皮って不思議な味だ 後の記事 »
アカガヤ発見!