オキメダイ騒動記

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 ことは火曜日にさかのぼる。
 ちょうど島根県水産アドバイザーの仕事で築地にいたのだ。
 そんなとき気仙沼のmakoさんからケータイ。
「ぼうずコンニャクさんお久しぶりです。今日90センチくらいのボウズコンニャクがとれたんですけど」
 これは問い合わせであって、ボクにその巨大ボウズコンニャクを頂けるという話ではない。
 でも、そのとき、こみ入った話をしている最中で、しかも明らかに、その魚はオキメダイではないか? と思い、頭にドカーンと花火が散ったような衝撃とともに「オキメダイ欲しい」というのがキラキラ光って心のなかで明滅する。
「makoさん、お願いします、それください」
 思わず言ってしまったのだ。
 実はその得体の知れない魚は気仙沼魚市場に置かれている。
 結局makoさんが交渉してもらい受けてくれた。
 そして東京へ。

 今週の月火水はホテル泊も含めて、睡眠時間を総て合わせて足し算しても10時間以下だろう。
 しかも東奔西走、歩く走る、そして仕事で立てこもる、会議で発言する、斡旋する、問い合わせるなど、息苦しいまでの日々だった。

 荷物は佐川急便で送られてきた。
 我が家族がたまたま不在であった。そのため営業所まで持ち帰ってもらう。
 その営業所が八王子のハズレにあって遠いのだ。

 木曜日は午前3時前に起きる。
 なんと昨日が雑誌『つり丸』の原稿締切。
 まだ原稿は半分しか書いていないのだ。
 午前4時過ぎに一応書き終わり、車で営業所まで。
 喉がカラカラに乾いている。コンビニエンスストアに立ち寄る時間が惜しい。
 しかも受け取った荷物が想像以上に重い、大きい。
 午前6時前にやっと自宅に持ち帰る。
 7時過ぎまで原稿の校正、書き直し、書き直し。
 7時過ぎから、魚の同定、検索。
 やはりオキメダイであることが判明する。
 昨日来、各地の博物館などに問い合わせて「オキメダイはそれほど珍しくはない。ただし北でとれたのなら貴重な事例だ。大きさも1メートルを超えなければ標本としてもどうしても確保したいものではない」ということを知人のみの問い合わせで確認済み。

 8時過ぎ、自宅で撮影を試みるが大きすぎて無理。
 八王子総合卸売センター『市場寿司 たか』店の前で撮影する。
 その後、重さなどを量って、たかさんにさばいてもらう。
 当然、すしネタにしてみる。

okimedai090456.jpg
たかさん、12キロのオキメダイと格闘す

 さて、5時前に受け取って、検索、撮影、重さを量り、下ろして、寿司図鑑撮影、帰宅がなんと正午前。
 全身画像だけ画像整理して時計を見たら1時を過ぎていた。

 1時半大急ぎで外出。
 本日は都心での出稼ぎはそんなにきつくない。

 夜9時前に帰宅。
 シャワーを浴びて、なんと10時前にダウン。
 今週は疲れ果てたのだ。

 気仙沼のmakoさんには改めて感謝いたします。

宮城県気仙沼市makoさんのAnglers-market
http://www7a.biglobe.ne.jp/~Fish-Fish/index.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、オキメダイへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki/ibodai/okimedai.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/


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コメント(2)

こんばんは
ぼうずコンニャクさま。

明滅してましたか。(笑)
大変忙しいところに、お騒がせいたしました。
ありがとうございました。

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makoさん、今回は本当にありがとうございました。
オキメダイはその昔、マグロ漁で揚がっていたという話があるそうで、確認中です。

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このページは、管理人が2009年7月 3日 08:29に書いたブログ記事です。

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