毎日のようにコノシロを食べている。
体長30センチくらいの立派なコノシロが1尾、百円以下で買える。
近所の魚屋オヤジなんて「もうただでくれてやる」なんてうれしいことを言ってくれる。あんたは偉い!
どうやら産卵期に群れを作ったコノシロが五万と定置網なんかに入ってきて、「売れないけど、海洋投棄するのももったいない」てなことで出荷されてくるようだ。
このコノシロの氾濫を喜んでいるのはボクだけじゃないよな。
産卵期のコノシロだから卵を抱えているのも多く、これが知る人ぞ知る珍味。
卵巣だけ集めて、煮付けにして食いたいものだが、本体だって捨てたもんじゃない。
問題は骨の多さだろう。
コノシロは煮ても焼いてもうまい。
この場合にも、細かく骨切りしてから煮たり焼いたりする。
でもこの猛暑のなか、もっとさっぱりしたものが食いたいなー、ということで刺身と酢の物で晩酌の友とする。
酢の物にしたのはコノシロ以前のナカズミクラス(20センチほど)。
これを背ごしにして、塩をして甘酢につけ込む。
刺身はそれこそ30センチ以上ありそうなコノシロクラスのコノシロ。
魚屋(仲卸)で三枚に下ろして持ち帰り、食べる直前に1ミリ以下に切り、氷水でシャラシャラと洗う。
これを韓国風酢みそで食べるのだ。
背ごしの酢の物は微かに骨が当たるのだけど、意外にこれが心地よい。
ナカズミくらいになると旨味があって、そこそこ脂がのっている。
酢の物といっても食ってまことにうまいのだ。
刺身は洗いにして、さっぱりした味わいになっている。
単にショウガ醤油でもいいのだけど、あえて韓国風酢みそを作ってみた。
暑いと辛みが欲しくなるのは、どうしてなんだろう。
本日はウイスキーの水割りをやる。
海老名の海老さんの真似をして、水割りを作ってペットボトルに詰め込んで、冷凍庫に放り込んだもの。
このような野卑な、晩酌もいいもんだ。
ナカズミの酢の物の作り方
1 ナカズミを水洗い、鱗をとり、腹側を大きく切り取る。
2 このまま1ミリ以下に刻んでいく。
3 塩を振り、30分ほど置く、これを水洗いして、水分をよく拭き取っておく。
4 甘酢は酢(我が家では山吹)と砂糖を合わせる。ここに半日ほど漬け込んで出来上がり。
コノシロの刺身、韓国風酢みそ添えの作り方
1 水洗いして三枚に下ろす。これを一ミリ以下に刻む。
2 氷水でしゃらしゃらと洗い、水分をよく拭き取り、ミョウガ、青じそをからめる。
3 韓国風酢みそは、コチュジャン、酢、ごま油を合わせるだけ。好みでおろしニンニクを加えてもいい。飾りに白ごま。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、コノシロへ
http://www.zukan-bouz.com/nisin/konosiro.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑
http://www.zukan-bouz.com/
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