夏の塩焼きといったらタカベしか、ないでしょ。
イサキじゃないのと言った方、間違いじゃないけど、ちょっと違う。
イサキは市場でも年中見られて、冬にだって、それなりにうまい。
心底夏らしいと思える魚とは言えそうにない。
そこへいくと、タカベのなんと夏らしいこと。
7月ともなるとギンギンギラギラ、脂がギンギンなのだ。
体色だって、夏らしく派手、キラキラしている。
このキラキラした、すーっとオレンジ色の筋の通ったところに、ピシャーと振り塩して、炎があがらないようにこんがり焼く。
この野性味を感じる、ちょっとクセのある塩焼きの味わいが、もうたまらん。
そういえば多摩地区では、あまりにうまいとき、「たまらん、たまらん、たまらんざか(坂)」と言うのだ。
たまらん坂は国分寺から国立に抜ける長い長い坂道なんだけど、買い物で通るたびに、「どうして、たまらんのだろう」と思ったものだ。
うまいので、最後は手でむしり取って、食うようになる。
夏と言ったら、やはりタカベの塩焼きだろうね。
お値段からして、毎日とはいきませんが。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、タカベへ
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