白ミルは焼くのだ

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漁師だという人から匿名のメールをいただいた。
我がサイトは原則としてメールは受け付けない(原則的に掲示板)のだけど、内容が面白かった。
なぜ匿名なのか、もしくは名前を書き忘れただけなのか、本人にお聞きしたいな。
メールの内容は「白ミルはゆでるんじゃなくて焼いた方がええよ」というもの。

[白ミル(ナミガイ)]は、まず貝を外し、ワタを取り、原則的に水管のみ湯引きして、冷水に落として、皮をむいて刺身とする。
この湯引きする、というのをやめて焼いてみろ、という意味合いだろうか。

[白ミル(ナミガイ オオノガイ目キヌマトイガイ科)]は[ミルクイ(ミルクイ マルスダレガイ目バカガイ科)]の代用品と見なされている。
これは身(足、水管)に含まれる旨味成分の少なさが原因とされて、一段下手のものと見なされているわけだ。
ゆでると、少ない旨味成分をわずかだが失うのではないか? だから焼いた方がいいといっているように思える。

ここで[白ミル(ナミガイ)]を焼くとは、本当に塩焼きにするという意味かもしれない。
もしくは我が家でときどき作る[白ミル(ナミガイ)]の干物だって、焼くことでは変わらない。
「おおい、漁師さんで匿名さん、もっと詳しく説明してくれ」

とりあえず貝殻から外した水管とその周辺部を、直火であぶる。
急速に炎のなかで熱を通して、冷水にとり皮をむく。
水分をよくよく拭き取って、さて刺身に造る。

味はよくなったのか、久しぶりに本わさびをすって、うやうやしく食べていると、確かに確かに旨味・甘みが強く感じられる。
しかも食感すらもよくなっているのだ。
冷やした一ノ蔵特別純米がうまい。
これからはゆでるのではなく、焼くのだな、得心する。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ナミガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/oonogai/namigai.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ミルクイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/bakagai/mirukui.html
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このページは、管理人が2009年7月23日 06:19に書いたブログ記事です。

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