関東の市場でもシロガイ(白貝)は見慣れたものとなっている。
ほとんどが北海道産で、ホッキガイ(ウバガイ)漁などで一緒に揚がるもの。
値段も安く、味もよく、まことに重宝な貝なのだけど、シロガイの本名を知る人は少ない。
しかも1種類ではないなんて、市場人でも興味のないことだろう。
さて、もっとも入荷の多いシロガイはサラガイ、次に多いのがアラスジサラガイ、そしてベニザラガイ。
サラガイは三角形に近く、見分けが簡単なのだが、アラスジサラガイとベニザラガイはともに楕円形で非常に似ていて、区別がつかない。
これを見つけるたびに、貝殻をむいては確かめ、外見から見分ける方法を探し出そうとしている。
まったくこんなことをやっているのは、ボクだけだろうな。
そして図鑑の改訂の必要性に迫られているのだけど今、サイトの改訂はできない状態になっている。
そこでブログで訂正予告をする。
画像を見てもらうと、表側ではほとんど違いがない。
裏返すと、赤いのがベニザラガイ、白いのがアラスジサラガイというのがわかる。
長い間、アラスジサラガイも内側が赤いものがいて、殻の表側の筋(成長脈)がより粗いのだ、と思っていた。
でもやはり、貝殻の筋の荒さではなく、内側の赤さで見るべきだと考えるようになったのだ。
ということで北海道苫小牧あたりでとれて、昨日入荷してきたシロガイはアラスジサラガイとベニザラガイということになる。
この2種類はサラガイよりも大型になる。
中身も大きいのですしネタなどにするときには、サラガイよりもよい。
味わいはそんなに違わないのだけれどね。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、サラガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/nikkougai/saragai.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ベニザラガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/nikkougai/benizaragai.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、アラスジサラガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/nikkougai/arasujisaragai.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/index.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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