新子の季節だな。
まさに新子というものから、そろそろ小鰭(こはだ)というものや、なかずみまで様々な大きさのコノシロが並んでいる。
ないのは、まさに「このしろサイズ」だけだ。
新子を見るたびにため息がでるのは、開く時間がないためだ。
ある日、八王子総合卸売協同組合『マルコウ』を通りかかったら、新子の開いたものがある。
「いくらだい」
「千と五百万円なりーー」
「高いな、あきらめるよ」
「仕方ないなー、千と三百五十万円にまけてやるよ」
ということで、たった150円の差で購買意欲が湧いてくるから不思議だ。
持ち帰ったら、さっそくつけてしまう。
その時間約10分くらい。
これが本日、深夜帰宅後の酒の肴になる。
漬けてすぐには味がわからない。
帰り着いてのお楽しみだ。
やはり新子には味がない。
柔らかくて、旨味に欠ける、けどこれもまたよいのだよ。
海老名の海老さんにいただいた柚を薄いパガルディラムに二三滴落したものをたったグラス一杯。
走りの柚の香りに新子が季節をいやが上にも感じさせてくれる。
深夜なのにアブラゼミがやかましい。
息苦しいほどの肩の凝り、抜けように抜けない不安感。
ボクには夏は遠い遠い存在だ。
新子の漬け方
まずは開くのだが、ここまでは魚屋にやってもらう。
1 立て塩につける。濃いめの塩水に約5分ほど。大きさや脂ののりで時間を変える。
2 塩水を切り、真水のなかに一回浸す。
3 水分を切り、冷やした酢で洗い、もう一度新しい冷やした酢で洗う。
4 酢を切り、バットなどに重ねるように並べる。少し待って酢がなじんだら出来上がり。
8月5日は気温摂氏30度、立て塩に漬け込む時間は5分でちょうどよかった。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、コノシロへ
http://www.zukan-bouz.com/nisin/konosiro.html
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