春も長けてくると島根県には「あご」の群れがやってくる。
小さなトビウオで、標準和名をホソトビウオというが島根県にはなくてはならない食の下支え的な魚だ。
その大挙押し寄せる、ホソトビウオを隠岐諸島では煮干しにする。
強く乾かして、保存性の高いものだ。
この「あごだし」が非常に上質なのだ。
澄んだ美しいだしがとれる。
煮干しでとるよりもさわやかな味で、その上品さを持ちながら味が濃い。
この味わいは、夏のそうめんにはもってこいだろう。
我が家では今年の夏は、昆布とあごだしを冷水に漬ける日が多くなっている。
あごだしのいいところは、のこった、だしがらがうまいことだ。
酒としょうゆと少量の砂糖でささっと炒りつけて、ごはんのおかずとなっている。
いい材料を使ったものは、どこまでも利用できるのだ。
隠岐の「さざえ村」はまことに風光明媚な浜に建つ。
こんなところで手作りしたものなのだから、安心安全なのは言うまでもない。
作り方
1 あごだし、こぶを水に漬ける。夏は、一日以上冷蔵庫などで置く。
2 弱火にかける。じっくりゆっくり沸騰直前に昆布を取り出し、沸騰したら火をとめる。
3 漉せば出来上がり。
蛇足。
1 だしがらをテフロンフライパンでよくよく炒る。
2 かりっとしたら酒、昆布だし、しょうゆ、砂糖を加えて、もう一度からっとしたら出来上がり。胡麻を加えると香ばしくていい。
さざえ村(隠岐の島づくり) 島根県隠岐郡隠岐の島町中村
隠岐支庁
http://www.pref.shimane.lg.jp/oki_kemmin/
隠岐の近況、産物などは『隠岐の島』@夢歩
http://fmcnet.exblog.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ホソトビウオへ
http://www.zukan-bouz.com/fish/tobiuo/hosotobiuo.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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