落語でいう小話をおひとつ。
秋の夜長の、深夜となりまして。
ちょっと酒の肴が欲しいなんてことになりまして。
冷蔵庫にありましたものが、スルメイカの胴半分、倉橋島日美丸さんにいただきました麦みそ、海老名の海老さんにこれまたいただきましたる柚。
疲れて帰りましたもので、シャワー前に、1分と経たない間にアテを作りたい。
スルメイカをとんとんと切り、ささっと炒りつけて、出来上がり。
酒は本醸造を冷凍庫で冷やして、シャワーを浴びる。
お湯をあびた火照りを冷ましながら朝刊を読みまする。
八ツ場ダム、いろいろ揉めていますな。
地域のこれまでの経緯はいろいろあれど、古里をまったく無意味にダム湖に沈める。
こんな状況に追い込んだこれまでの政府はダメでしょう。
ダムを作る余地のない他の地域はどないするの。
このつまらない自然破壊に、福祉もこれからの世代へのあてがいも総て犠牲にしてしまう。
ダムを作る条件を満たした地域のわがままで、国内の多くの人を不幸にしたらあきません。
政権を失った自民党って、ものすごく大きな犠牲にもかかわらず、窒素をかばった水俣病の頃からなんら成長していない、怖いですね。
恐れ、おののきますね。
このダム計画で不幸になった人たちに篤い手当をしても、国民のひとりとしてゆるせます。
でも最低限、無駄なダムでも公共事業でも無理強いした方たちには、お詫びの言葉が欲しい。
さてダウンするまでのひととき、桂米朝の落語話などを読みながら青磁の碗にいっぱいの酒を飲む。
炒りましたるスルメイカに柚をたっぷり搾り、麦みそをからめからめ食べる。
秋らしく、ひとり酒盛りで酒二合。
外からは切れ切れにコオロギの声。
今年は急速に秋が来てますね。
五十路男の寂しいときなんです。
かんてきで燗つけて、くれるひとの欲しい今日この頃でありまする。
作り方
1 スルメイカの胴の部分を縦に適当に切る。
2 テフロンフライパンでから煎り。
3 火がとおったらみりんをかけ回して火をとめる。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、スルメイカへ
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/tutuika/surumeika.html
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