ベニザケのスモークでお茶漬けサラサラ

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近所にすむ、ねずみふぐさんから「SOCKEYA SALMON」の薫製(スモーク)をいただいた。
カナダからのお土産だ。
「カナダへ行っていた」、かなりかっこいいな。
「島根に行っていた」とは大きな差を感じる。
そういえばかなり昔「カナダからの手紙」(1978)というヒット曲があった。
これなどカナダだからいいのであって、島根では「しまねらない」。

sokeya091.jpg

「SOCKEYA SALMON」とはベニザケのことでアメリカ、カナダではもっとも高級なものだ。
色合いがいいし、味もいい。
これを食卓に粒辛子といっしょにだすと一瞬でなくなりそうだ。
少々取り分けて、夕餉のアテとする。

さて取り分けた数切れをどうするか?
ここでいきなり参考文献『小津安二郎の食卓』(貴田庄 筑摩文庫)を取り出す。
これはまさに名著。
ボクのような特殊な目的で読んでいても、ついつい引き込まれて楽しんでしまう。
小津安二郎に「お茶漬けの味」(ボクはこの映画大好きなのだ)という映画がある。
この何度見ても名作としかいいようのない映画から、小津安二郎好みのお茶漬けを紹介しているくだりがある。
そこにスモークサーモン(サケの薫製)のお茶漬けというのが出てくる。

薄い薫製を金網の上で焼く。
これをご飯の上にのせて、すぐにお茶をそそいで食べるというもの。
小津安二郎は徴兵時代にもサケの薫製を差し入れしてもらっていた、というくらいだから、本当にこれが好きだったのだろう。

sokeya090.jpg

さて、予め断っておくべきは、小津安二郎のサケの薫製は皮つき。
かなり本格的にいぶしたものらしい。
今回のものはソフト(生)なもので厳密には別物だろう。
金網の上でピンク色の身が割れて、まだところどころに生の部分が残る状態まで焼く。
あとは濃いめのお茶をかけて、かき込むのみ。

これが意外にうまいのである。
生に近いスモークは塩分濃度が低く、ややもの足りないのだが、いぶした香りがなんとも好ましい。
これはまったく新しい味の発見となった。
近所の、ねずみふぐさんに感謝。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ベニザケへ
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コメント(2)

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鮭とご飯は鉄板ですね。
図鑑いつも拝見させてもらってます。
自分が釣りあげたんでないのですが、
よく利用する釣具屋のブログで釣り上げた
記事がありますので参考までに。
恐らく本種だと思うのですが・・・。

http://www.point-i.jp/index.php?id=kure-photo0&no_cache=1&tx_ttnews[tt_news]=31927&tx_ttnews[backPid]=5&cHash=072404ee17

>島根では「しまねらない」。
海老さんや尻高鰤さんが突っ込まないので代わって突っ込みます。
・・・確かにしまりないですね。

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このページは、管理人が2009年9月16日 07:44に書いたブログ記事です。

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