兵庫県日本海側に香住(かすみ 現香美町)という町がある。
松葉ガニ(ズワイガニ)で有名な土地で、日本海の様々な海の幸がとれる。
ここだけで作られているものに「焼きぎす」というのがある。
沖合でとれるニギスを素焼きにしたもの。
たぶん香住周辺だけで作られているのではないだろうか。
関西までは来るが、まず関東では見かけないもの。
なかなか優れた加工品なので残念でならない。
最初に買ったときはただあぶって食べた。
気醤油に生姜で酒の肴に。
これもうまいにはうまいが、大根と煮つけて食べる、湯豆腐に入れる。
あぶったものをほぐして酢の物にする。
小松菜などの煮浸しに加えるなど、むしろ料理材料として重宝している。
今回は大根との煮物を作る。
焼きぎすと大根は非常に相性がよく、改めてそのうまさに感激する。
あっという間に作れるのもいい。
大根と焼きぎすを炒め煮にしたものだから、当然旨味は焼きぎすから出てきたもので、それなのに大根を味付けしてあまりある。
だしの利いた大根はうまい。
ほぐした焼きぎすだって、ほどほど旨味、歯触り、ほくっとした風味が残っていてよろしいな。
これは酒の肴ではもったいない。
ご飯には絶好のおかずであり、まことに味わい深い。
夕べに作るよりも、朝ご飯用に我が家では作る。
料理法
1 大根はやや長い拍子木に切る。焼きぎす適当にほぐしておく。
2 大根をごま油で水分が出るくらいに炒め、焼きぎすを加える。
3 炒めてなじんだら、みりん、酒、少量の砂糖、しょうゆで味付けする。
4 水分が少なくなったら出来上がりだ。鷹の爪などで辛みをつけてもいい。
浜貞商店 兵庫県 美方郡香美町 香住区香住1806-4
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