ヒラソウダガツオの入荷があった。
この魚、入荷があるときは常にまとまってくる。
安い、うまい、なので三本ほどまとめ買い。
一本をなまり節にする。
漢字で「生利節」、鰹節よりも生に近いものの意味となる。
一般に鰹節を作るとき下ろした身を煮熟(しゃじゅく ゆでる)する。
これを冷やして、乾燥、焙乾、天日干し、黴つけ、天日干し、黴つけなどのたくさんの行程を経る。
その煮熟し冷やして、軽く乾かした途中の状態が「なまり節」だ。
我が家ではこのままマヨネーズ醤油で食べる。
野菜と煮つけるなどする。
今回はそろそろうまくなってきた大根と煮つける。
この手の料理は十分足らずでできる。
なまり節さえ作っておけばチョチョイノチョイってヤツなのだ。
しかも、こいつが麦焼酎に合うのだ。
大根にはまだかすかにシャキシャキした食感が残り、そこに甘みとしょうゆの辛さ、なまり節の旨みが加わっている。
煮つけたなまり節だって、まだまだサバ科の魚の旨みが十二分にあって、しかも適度にホクっとしている。
焼酎に合うと書いたけど、本当は飯との相性が最高にいい。
アルコールと合わせるのはもったいない、と付け加えよう。
作り方
1 ヒラソウダガツオは三枚に下ろして塩を入れないでゆでる。完全にゆだったらザルに身の方を下、皮を上にしてあげる。
2 気温が下がってきているので屋外に出しておく。そのまま一夜干す。ヒラソウダガツオの身はゆでて乾燥したのでしっかり固まっている。この時点で血合い骨を抜き取る。
3 大根は厚めの銀杏切り、ソウダガツオは適当に切る。
4 フライパンにごま油を入れ、大根を炒める。
5 なまり節を加えて、酒、砂糖、水少々を加える。
6 醤油を加えて、味を調え、最後にみりんを回しかける。みりんのアルコール分が飛んだらできあがりだ。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ヒラソウダガツオへ
http://www.zukan-bouz.com/saba/saba/soudagatuo.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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