我が家で中華風と勝手に称している料理は、正当なものではない。
例えば唐辛子が入っているから南蛮とつくようなもの。
中華煮込みに「中華」をつけたわけは、少量の紹興酒とフィッシュソース(ニョクマム)が入っているためだ。
でも淡泊な魚貝類には、非常に相性のいい料理。
しかも主菜としても見栄えがするのである。
今回のアカイサキなど中華料理、中華風の料理に使ってもっとも活躍する魚ではないか、と勝手に思い込んでいるのだけどどうだろう。
煮込みというのは、春らしくない料理だが、寒暖の差の激しい、寒にはこんなものがふと欲しくなる。
このような中華風の濃い味つけの料理は、実を言うと酒の肴には不向きだ。
例えば、魚をほぐしながら、汁と混ぜ合わせて、飯を食うからいい。
こんなもの食いながら酒は飲めません。
どちらかというと健康的な味わいとなる。
紹興酒とフィッシュソースが出合うと、途端に飯を食いたくなるから不思議。
最後に、ここに八角を加えるか、否かは好みであろう。
あればコリアンダー(香菜)をてんこ盛りにすると、非常に東南アジア的な料理になる。
作り方
1 アカイサキは三枚に下ろして、血合い骨を抜き、振り塩、そして湯通ししておく。
2 中華鍋にサラダ油を入れ、鷹の爪、しょうが、ニンニクを温めて香りだしをする。ここに紹興酒、フィッシュソースを加えて、塩で味つけ。
3 煮汁にアカイサキを入れて、強火で一気に白ネギとともに煮上げる。
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