バライカは湯引きでしょう

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天気予報では夏日、真夏日の声が聞かれる。
そろそろ春も終わりなのだな、と思う。
そんな季節の変わり目、市場にはバライカがあふれかえっている。
仲卸で1キロ500円。
小売りで一盛り200円なんて、大売り出し中である。

市場で「買おうか? 買うまいか?」悩んで買わなかった。
そして日曜日、近所のスーパーに1パック298円で並んでいるのを見つけて、ついつい買ってしまった。
売り場で見ていても、なかなかバライカの売れ行きはいい。

バライカというのは流通の場での呼び名。
スルメイカの若い小さなもので、並べて出荷するにはめんどうなのでトロ箱に投げ込むようにバラバラに放り込む。
それでバライカという。
関東では麦の刈り入れ時に水揚げがあるので、「麦いか」という。
こちらの方が情緒があるために、築地などでも好んで「麦いか」という呼び名を使う仲卸も見かける。
小さいので柔らかく、旨みが少なく、またワタも小さい。
旨みをおぎなうために、アミノ酸豊富なしょう油を使う。
ニンニク風味のオリーブオイルで焼く。
塩焼き、煮つけにすると、甘みも旨みも増すので、熱を通す。
いろいろやり方がある。

ここではバライカの刺身を作ってみたい。
単に生では味気ない。
胴の部分を、一瞬熱湯に通してみる。
透明な身が微かに白くなるくらい。
これにミョウガ、青じそを合わせて、ワサビ醤油で食す。
明らかに酒の肴ではあるが、ご飯に加減しょう油とともにぶっかけてもうまい。

バライカの湯引きの作り方
1 げそを外し、胴の部分の汚れを取り、皮を剥く。
2 これを熱湯に一瞬くぐらせ、冷水にとり、水分をよく拭き取る。
3 やや太めの帯状に切り、ミョウガ、青じそと合わせる。

わさびしょう油で食べても、だしじょう油、加減しょう油、ポン酢などで食べてもいい。


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このページは、管理人が2010年5月24日 07:37に書いたブログ記事です。

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