八王子総合卸売センター『高野水産』が面白い入り会いを持ってきた。
大田市場で大都魚類が受けたものでイシダイの小さいのやら、タカノハダイが無造作に並べられている。
「もうダメだろう」
近所の居酒屋主人がタカノハダイを手に持ってつぶやいた。
高野社長が「大丈夫だよ、臭くない」といっても誰も手を出さない。
ボクの方を見つめてくるので、「一本だけ買うか」。
勢いで味見に持って帰ってくる。
三枚に下ろしながら、ぜんぜん臭くない。
タカノハダイの臭いヤツは下ろすそばから臭い。
焼き切りにしてみようか?
三枚に下ろして皮目を焼く。
香辛野菜と合わせてスダチを絞り込んで、ウイスキーの友にする。
「アハハ......」とうれしくなるくらいにうまい。
脂がのっているので皮下に甘みがある。
萩のタカノハダイは夏近しでも味がいいのだ。
そう言えば一昨年、萩の『しーまーと』で食べたキコリの洗いもうまかった。
また萩に行きたくなってくるのである。
焼き切りの作り方
1 水洗い、三枚に下ろして、血合い骨を抜く。
2 皮目を強火の直火で焼く。冷水に取り、水分をよくとる。
3 ミョウガ、青じそなどと合わせて、ショウガの絞り汁を振る。
生醤油をかけて食べる。またドレッシングで食べてもいい。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、タカノハダイへ
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私好み、ショウサイフグの白味噌仕立て
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