「カネマル笹市」のアジの開き

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静岡県沼津市にある干もの屋「カネマル笹市」は身内のようなものなので、とりたててここでほめるのもどうか、と思ったが、今回は久しぶりに、しかもご近所のスーパーで買い求めて食べて感動して、ちょっと身内びいきに書く。
近年思うことは都内スーパーの水産物の充実振りだ。
素晴らしいとしか言いようがない。
多種多様、しかもいいものを売っている。

多摩ニュータウンにはたくさんのスーパーがある。
どれも粒ぞろい、水産物に関しても、個々に努力の痕跡が見えてくる。
なかに1軒、干ものを冷凍のまま売っているところがある。
意外に知られていないことだろうが、干ものは原則的に冷凍流通なのである。
消費者としては、解凍したものではなく、冷凍のまま買い求めた方が良い。
この点からも、このスーパーは優れている。

そしてその冷凍庫の中で見つけたのが「カネマル笹市」のマアジの開きなのだ。
手開きしたものを、干し上げて、1尾1尾、真空包装している。
このパッケージングがよくできている。

孤食の時代だ。
子供がいる家庭では、どうしても孤食(個食)が進む。
これは現実にはどうにも逃れようがない。
よく国などが食育とか、魚食普及などということをやっているが、この現実をわかったいないとダメなのだよ。
特にわかっていないヤカラの意見を聞いてもいけない。
だいたい個食は都会だけの問題ではなく、地方の方が深刻である。

真空パックしたものなので、少々高い、が三枚パックとか、ばら売りしたものを家庭で保存するには、もう一度ラップなどをして冷凍保存しなければならない。
解凍したものを、再度冷凍するわけだから、味が落ちるのは当然だ。
だから「カネマル笹市」のこのパッケージングは素晴らしいといいたい。

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これを解凍して、ガスレンジの魚焼きグリルで焼く。
魚焼きグリルは人生で初めて使い始めたものなのだけれど、これほど便利だとは思わなかった。
非常にきれいに焼けるし、失敗することがない。

そして久しぶりに食う、「カネマル笹市」のマアジの開きはやっぱりただものではない。
うまいとしかいいようがない。
沼津は干もの屋だらけの町。
その町にあっても屈指の干もの屋なのだからうまいのは当たり前だ。
脂がのっているし、塩加減が見事。
酒が進むな−。

カネマル笹市
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このページは、管理人が2010年6月12日 07:18に書いたブログ記事です。

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