夏こそ鍋なのだ! ゴマフグのいしる鍋

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お盆前であるし、台風接近中、海は大荒れなので、魚があるわけがない。
ボクの方も慌ただしさが、慌ただしさを産み、てんやわんやだ。
だいたい雑用が多すぎる。
大量の郵便物が来る、そして郵便物を出す。
たまの平日の休みなので、近所の大型スーパーで材木を買い。
錐に釘に、ガスの口。
部屋の片付けもままならず、また落ち着いて仕事もできやしない。
ああ、気立てが良くて、美人さんのボランティア秘書いないだろうか?
いるわけない、よなー。

さて、どん底の市場で見つけたのがゴマフグである。
『マルコウ』のクマゴロウが毒を除去したもの。
きれいに真空パックしたものがキロあたり1800円也。
300グラムほどなので500円玉で買える。

そしてツルムラサキ、ナスなどの夏野菜を買ってと。
作りますものは「いしる鍋」。
なんだーー? 夏に鍋はないだろう!
こう思う人は愚か者なのである。
冷えの原因は夏場にあり。
暑い夏にこそ、身体が温まるものを食うべきなのだ。

鍋汁の基本は「いしる」。
輪島朝市で買った魚醤である。
これを水でちょうどいい塩加減にするだけだから、インスタントなのだ。
本当に3分で出来てしまう。

9時を回ってしまった遅い晩酌に、酒は福井県越前大野の花垣。
ねずみふぐさんにもらったものだけど、いい味なのだ。
忘れないうちに、ねずみふぐさん、ありがとう(パソコンを内ながら頭を下げております。見えねーだろうけど)。
そういえば、20年以上も前のこと。
朝市のある通りの酒蔵で買ったことがある。
当時はまずかった酒が今様に変わってしまっている。
無個性になってしまって、ちょっと残念だがこれでいいのだろう。

汁ごとフグをすくい、スダチをぎゅっとしぼり、汁の中で崩しながら食らうのだけど、うまいねーー。
身体の底の方に冷えてしまった部分がある。
これを温めてくれる味わいだ。
冷めた純米吟醸が、夏の鍋には合う。
そろそろエアコンをとめて、風でも入れよう。

材料
ゴマフグ300グラムをぶつ切り
ツルムラサキ、ナス、玉ネギ、ニンジンなど野菜適宜
いしる(フィッシュソース、しょっつるなど魚醤ならなんでもいい)、水
柑橘類(レモン、すだちなど)
作り方
1 フグのぶつ切りは湯引き。冷水にとり、ザルなどに上げて水切りをしておく。
2 土鍋に水を5分目入れ、沸いてきたら、いしるを飲めるくらいの塩加減になるまで加える。
3 野菜は適当に切り、まずはフグを入れ、野菜を加え、煮ながら食べる。皿にとったら柑橘類をしぼりながら食べる。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ゴマフグへ


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このページは、管理人が2010年8月12日 13:45に書いたブログ記事です。

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