やせたいので、ナーベラーのみそ汁

0
nabera11.jpg

夏バテ気味だ。
なのに食欲が落ちない。
そろそろ大台が見えてきて焦っている。
だいたい自分で靴下がはけなくなりそうだ。
こんなときそばにいて、そっとはかせてくれる、そんな女(ひと)がいるわけでもなく、本当に本当に靴下二つにも苦労しているのだ。
そこで、とにかくダイエットにはげむ。

市場にあるマルヤ薬局のお姉さんに勧められて秘薬を飲み、朝ご飯をちゃんととるかわりに夜は軽くする、なんてね。
人間努力が必要なんじゃないかな?
とにかく絶対に大台にならないように日々努力なのだ。

そこで朝ご飯につきものなのがお味噌汁。
東京ではおみおつけ(御御御つけ)なんていう。
思い出したのだけど、時々東京人というか、いかにも東京生まれをひけらかす愚か者がいて、「みそ汁じゃなくておみおつけだろ」とか、「ご飯をつぐ、んじゃなくてよそう」と言うべきだ、なんて言いやがる。
いやだね。
こんなヤツに限って表面はいいが、裏ではろくなことをやっていない。
そうだ! 思い出した。
ボクはあくまで姫たちの「父ちゃん」なのだけど、これも「お父さん」の方がいいんじゃない、なんてこと言ってきたりする。
言語というのは、例えば四国生まれの人間には、その地で生まれたために持っている破片というか、魂が絶対にどこかに残っている。
だから、徳島県生まれなら、徳島県人のかけらを子供たちに残す。
これって「いい悪い」なんて関係ないことなのだよ。

いかんいかん閑話休題。
朝ご飯を大切にしようと思っているので、毎日みそ汁を丹精込めて(そんなことはないのだけど)作る。
近所のスーパーにナーベラーがあった。
その昔、畑をやっていた頃、毎年作っていたのがヘチマだ。
ヘチマというと腐らせて繊維だけとり、身体を洗うのに使ったり、ヘチマ水をとったりで、普通食用とは思わないだろうけど、実は食ったらうまい。
大きくなる前のヘチマがあんまりうまいので、作っている時にもほとんど大きくなるまで育つものがなかったものだ。
このナーベラーと、残り物のマサバの切り身で朝のみそ汁に仕立てる。

煮干しだしにサバの切り身を放り込んで、ナーベラーを放り込んだだけの単純なみそ汁。
徳島県由岐町濱宮海産のカマスの干もの。
納豆と「本家 阿おんな」のおたふくしょいのみをぐちゃぐちゃに混ぜたものにネギ。
近所のスーパーで買ったサラダにソースビネグレットをかけて、塩炒りしたスルメイカをのせる。
後は生卵1個。

実はこの場合の主菜はみそ汁なのである。
カマスだって脇役であって、主役ではない。
新潟県長岡産のおいしいみそで作った、このみそ汁のうまいこと。
ナーベラーとは不思議なもので、それ自体は水分の多い物体でしかなく、甘いような甘くないような、なんともとらえどころがないものだが、なぜかうまい。
そこのみそ汁の具の王様的なマサバの切り身なんだから、味は想像以上、天井知らずなのだ。
ここでちょっと書いて置きたいのだが、ご飯は二膳までで我慢した。
人間生きて行くには我慢が必要なのだ!
ついでに、ついでに書いておくけど、ボクの人生って耐える、我慢なんて言葉がよく似合うのだよ。

材料(約二人前で)
サバの切り身半身、ナーベラー半分、いりこだし360㏄、みそ適宜。

nabera222.jpg

三杯酢材料
酢(我が家のはすし屋専用ミツカン山吹)200㏄、カツオ節だし300㏄、みりん30㏄、砂糖30グラム、塩適宜、薄口しょうゆ30㏄
作り方
1 サバは適当に切る。ヘチマは皮を剥き、湯通し。
2 いりこだしが沸いてきたら1を入れてみそを溶き、火をけす。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マサバへ

「本家 阿波おんな」


このエントリーをはてなブックマークに追加

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.zukan-bouz.com/mt-app/mt/mt-tb.cgi/2813

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、管理人が2010年8月31日 12:20に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「土佐の廣丸の干もの、うまいんじゃけー」です。

次のブログ記事は「イカ料理100 雑炊の王様はスルメイカで作るのだ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。