山口県萩市『井上商店』の、うにめし

0
PC215508.jpg

なにげなく買ってしまう、ってものがある。
一瞬でフェロモンを感じさせる、そんな商品。
この「うにめし」などまさにそうだ。
パッケージの「いかにも」なのがフェロモンのもとだろう。
目的の買い物でもないのにカゴに放り込んでしまう危険な代物だ。
伝えるべきことが、伝わっているよさがある。

実際に近所のスーパーで手にとって、無意識に躊躇無くカゴにぽんと入れてしまっていた。
いちばんいいのはデザイン、そして小袋に分けて、それがかさばらない点。
こんなものが瓶詰めであったり、凝った箱に入っていると、それだけで煩わしい。
いまや都内でゴミを捨てるのはめんどう以外のなにものでもない。
包装は簡便簡単簡素がいい。
外見はわかりやすいものがいい。

「うにめし」のデザインは必要最小限の言語と、目立つ文字の大きさで構成されている。
そして古さを感じさせる。
懐かしいデザインだ。
この簡単で古めかしいのが、たぶん若い世代には新しいだろうし、ボクたち昭和人には懐かしいだろう。
最近はデザインすることがデザインだ、なんて思い込んでいる能なしデザイナーが多い。
愚かである。
対するに、これはまさに絶妙。

小袋のさわり心地、封の切りやすさもいい。
袋内の分量もいいのではないだろうか。
ただし味わいは、かなりキッチュで、好きな人は非常に惹かれるだろうし、ダメな人はダメかもしれない。
ちなみにボクはとてもおいしくいただきました。

井上商店 山口県萩市



このエントリーをはてなブックマークに追加

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.zukan-bouz.com/mt-app/mt/mt-tb.cgi/2863

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、管理人が2010年12月23日 09:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ハタハタの田楽」です。

次のブログ記事は「ホヤ雑煮を作る」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。