沖縄記 02

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モノレールを降りた時点で11時(12日)を回っている。
このモノレール、そして空港から見える限りの街作りは、無機質で熱帯、亜熱帯の持つ有機的なよさがまったく感じられない。
まことにこの国の街作りをやっている人間は無能、ようするに能タリンなのである。
ちなみになぜモノレールにしたのか?
これ本当に工費に見合う効果があるんだろうか?

思ったよりも寒く、あまり東京と気温差はないように思える。
美栄橋を降りて沖映通りを下るとすぐ、ジュンク堂を見つけ、地下にコープがあるのを発見。
ペット飲料を買いがてら、店内を回る。
魚売り場には、やはり沖縄ならではの魚が並ぶ。
ただ、ここに異なものを発見。
それは後ほど書くとして、熱帯型の白身とは真逆の魚である。
削り節のコーナーが充実している。
もっと充実しているというか、缶詰売り場のほとんどがツナ缶って面白いね。

コープから公設市場に向かっていると、電気ストーブを段ボールから出している女性がいる。
なんとなく見ていると、「寒い、寒い」と足踏みをして、両手で足をすりすり。
「これで寒いんですか」、「あんた寒くない」、「ええ」。
雨がしとしと、まるで晩秋とか菜種梅雨の頃を思わせる。

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ほんの10分足らずで国際通りにぶち当たる。
正面に見えるのが市場の入り口であるようだ。
信号を渡り、アーケードに入ると、途端に不思議な臭いが漂ってくる。
匂いと書くべきだろうか、後ほどこれがムーチーの匂いであることが判明する。
サンニン(月桃)の匂いである。

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街のそこここでムーチーが売られている。
公設市場を通り越して、唐揚げなど総菜を売っている女性に「いい匂いですね」というと、「おいしいよ」。
たぶんスンシーイリチー(シナチクの炒め煮)らしいものを差し出して言う。
「まだ当分那覇にいるので、土曜日に買いますから」というと、なぜかムーチーを2つくれた。
まことにかわいらしい女性で、たぶん半世紀くらい前はすごい美人だったろう、ねー。
ちなみに昨日は旧暦の12月8日で「ムーチーの日」であったらしい。

fukufuku.jpg

市場といっても食品だけではなく、むしろ衣料品の方が多いのだ。
その色合いはまさに沖縄そのもの。
化繊ではあるが紅型(びんがた)の文様、色合いを思わせるものがある。
これぜひ買って帰らねば。
総菜を見ながら、腹の虫が騒ぐ。
旅に備えて、昨日の夕ご飯から抜いてしまっている。
さて沖縄で初飯といきますか。


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このページは、管理人が2011年1月22日 07:53に書いたブログ記事です。

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