書き忘れたのが、ご飯のこと。
白飯、赤飯、玄米の3種あって、選べる。
「沖縄らしいのは?」
「赤飯だね」
白いご飯が好きなのだけど、素直に赤飯にする。
とにかく「沖縄らしいものを食べる」のが旅の目的なのだから。
料理が来る間に飲んだお茶がなんだか変だ。
なんだろうと聞いたら砂糖入りの紅茶だった。
これは一種の親切心なのだろうね。
なにしろ「砂糖入り」なのだから。
ふと見回すと、意外にカツ(フライ)を食べている人が多いんだななんて、うらやましくなる。
さて、やってきた定食はもりだくさんであった。
左上から天ぷら、スヌイ(オキナワモズク)のスーネー(酢の物)、ラフテー、赤飯、中身汁(ナカミヌ シームン/ウチナーグチの母音はa、i、uの3つであることが多い)、マグロ(キハダマグロ)の刺身酢みそ和え。
天ぷらはナスやインゲンに魚とエビ。
特徴的なのが厚い衣と、白身魚のあること。
白身魚を天ぷらにするのは、九州の一部と沖縄だけではないだろうか?
衣はもこもことして、つけ汁は薄味。
このもこもこした天ぷらは沖縄風だが、つけ汁は余計に思える。
想像だが、本来沖縄では衣自体に塩味がついており、物足りなかったら、醤油(これも本来のものではない)、もしくはソースをつけていたのではないか?
エビは冷凍ものだろうけど、魚も野菜も地のものだろう。
魚の種類は不明だ。
スヌイを飛び越えて、ラフテーはゆでた豚三枚肉をだし、砂糖、醤油などで煮上げたもの。
ここのものは決して箸で切れるようなものではなく、ほどよく硬い。
なかなかいい味なのである。
甘さもそんなに強くない。
上品な味わいである。
中身汁は豚の腸、胃などを湯がき、よく掃除して澄まし汁の具としたもの。
だしはおだやかで、はっきりしない中庸な味わい。
中身には微かに臭みがある。
マグロ(キハダマグロ)に酢みそは、なんとなく見過ごしてしまいそうだが、沖縄本来の形だ。
気温の高さのために魚が腐りやすい、とれる魚があっさりした脂の少ないものが多いので、刺身は醤油ではなく、酢みそで食べていたようだ。
またたった4日間の沖縄滞在であったが、小売り店で見かけたマグロ類はキハダマグロ、ビンナガマグロの2種だけだった。
これにクロカジキが加わる。
最後に赤飯だが、関東などでいう蒸したあずき飯(ささげ飯)ではなく、炊飯したものである。
かなり柔らかい。
沖縄のご飯は赤飯、古代米、玄米、白飯ともに少し柔らかめであるのが特徴らしい。
そして単品で注文したグルクンを見てみたい。
尾鰭の斑文からクマザサハナムロ(ウクーグルクン)ではない。
ササムロ(ヒラーグルクン)でもない。
形態からイッセンタカサゴでもないので、カブクヮーグルクンであるタカサゴかニセタカサゴのどちらか。
牧志公設市場を見て回った限りではニセタカサゴではなく、タカサゴであるらしい。
塩味が非常に薄く、物足りない。
素材ばかりに意識が集中して、味のことを書かないで終わりそうだが、実はあまりうまいとは、この時点では思えなかった。
汁も天ぷらも、酢の物も、どちらかというと薄味。
ぼんやりした味なのだ。
でも何軒か食堂を食べ歩く内に、このうすぼんやりした味こそが沖縄らしいのだ、と気がついた。
そして最終日になって、この味に慣れっこになってしまうと、このぼんやりが、おいしいと思えるようになってしまたのである。
値段/天ぷら定食1000円、グルクン500円
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
白飯、赤飯、玄米の3種あって、選べる。
「沖縄らしいのは?」
「赤飯だね」
白いご飯が好きなのだけど、素直に赤飯にする。
とにかく「沖縄らしいものを食べる」のが旅の目的なのだから。
料理が来る間に飲んだお茶がなんだか変だ。
なんだろうと聞いたら砂糖入りの紅茶だった。
これは一種の親切心なのだろうね。
なにしろ「砂糖入り」なのだから。
ふと見回すと、意外にカツ(フライ)を食べている人が多いんだななんて、うらやましくなる。
さて、やってきた定食はもりだくさんであった。
左上から天ぷら、スヌイ(オキナワモズク)のスーネー(酢の物)、ラフテー、赤飯、中身汁(ナカミヌ シームン/ウチナーグチの母音はa、i、uの3つであることが多い)、マグロ(キハダマグロ)の刺身酢みそ和え。
天ぷらはナスやインゲンに魚とエビ。
特徴的なのが厚い衣と、白身魚のあること。
白身魚を天ぷらにするのは、九州の一部と沖縄だけではないだろうか?
衣はもこもことして、つけ汁は薄味。
このもこもこした天ぷらは沖縄風だが、つけ汁は余計に思える。
想像だが、本来沖縄では衣自体に塩味がついており、物足りなかったら、醤油(これも本来のものではない)、もしくはソースをつけていたのではないか?
エビは冷凍ものだろうけど、魚も野菜も地のものだろう。
魚の種類は不明だ。
スヌイを飛び越えて、ラフテーはゆでた豚三枚肉をだし、砂糖、醤油などで煮上げたもの。
ここのものは決して箸で切れるようなものではなく、ほどよく硬い。
なかなかいい味なのである。
甘さもそんなに強くない。
上品な味わいである。
中身汁は豚の腸、胃などを湯がき、よく掃除して澄まし汁の具としたもの。
だしはおだやかで、はっきりしない中庸な味わい。
中身には微かに臭みがある。
マグロ(キハダマグロ)に酢みそは、なんとなく見過ごしてしまいそうだが、沖縄本来の形だ。
気温の高さのために魚が腐りやすい、とれる魚があっさりした脂の少ないものが多いので、刺身は醤油ではなく、酢みそで食べていたようだ。
またたった4日間の沖縄滞在であったが、小売り店で見かけたマグロ類はキハダマグロ、ビンナガマグロの2種だけだった。
これにクロカジキが加わる。
最後に赤飯だが、関東などでいう蒸したあずき飯(ささげ飯)ではなく、炊飯したものである。
かなり柔らかい。
沖縄のご飯は赤飯、古代米、玄米、白飯ともに少し柔らかめであるのが特徴らしい。
そして単品で注文したグルクンを見てみたい。
尾鰭の斑文からクマザサハナムロ(ウクーグルクン)ではない。
ササムロ(ヒラーグルクン)でもない。
形態からイッセンタカサゴでもないので、カブクヮーグルクンであるタカサゴかニセタカサゴのどちらか。
牧志公設市場を見て回った限りではニセタカサゴではなく、タカサゴであるらしい。
塩味が非常に薄く、物足りない。
素材ばかりに意識が集中して、味のことを書かないで終わりそうだが、実はあまりうまいとは、この時点では思えなかった。
汁も天ぷらも、酢の物も、どちらかというと薄味。
ぼんやりした味なのだ。
でも何軒か食堂を食べ歩く内に、このうすぼんやりした味こそが沖縄らしいのだ、と気がついた。
そして最終日になって、この味に慣れっこになってしまうと、このぼんやりが、おいしいと思えるようになってしまたのである。
値段/天ぷら定食1000円、グルクン500円
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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