秋田への旅行程 02

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こまちに乗り込んでほんの十分足らずで、衝撃的な事実が判明。
盛岡→秋田間は単線であるようだ。
当然、こまち同士の待ち合わせが何度もある。
これで新幹線とは不思議だね。
車窓から見える景色が美しい。
濃い緑のなかに白い花が散見する。
ウツギ、ノイバラ、ニセアカシア。
田沢湖、角館を過ぎて大曲に到着する。
ここで進行方向が逆になった。
これは、こまちが田沢湖線から奥羽本線に入るときの線路のつながり方の問題らしい。
秋田駅に着くとすぐに17時11分発八郎潟行きに乗り換える。
普通列車は高校生がいっぱい。
なかなかにぎやかであり、その話声の方言を感じられないことにビックリ。
17時45分、八郎潟駅到着。

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真っ黒い雲が低くたれ込み、その間から日差しが刺している。
なんとなく肌寒い。
バスで五城目市街地へ(240円)。

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18時ちょうど、終点で降りたら広い道路沿い左手に福禄寿の蔵元、右手に「五城館」というわけのわからない建物がある。
側らに〝矢田津世子記念館〟とあるが小説家矢田津世子は知らない。
調べてみると作品よりも坂口安吾の愛人として有名らしい。
とぼとぼ歩き、本日の宿泊場所である「丸富旅館」をたずね、たずね、ほんの2,3分でたどり着く。
五城目の人はとても親切、しかも話し好きである。
旅館といってもホテルのような建物。
宿泊よりも冠婚葬祭の場なのではないだろうか。
 
荷物を置き、オリンパスペンを持って町に出る。
朝市のある通りが中心地であるようなので、ただただ歩く。
商店街は典型的なシャッター街であり、人影まばらだ。
曇り空の下、初夏なのに肌寒いし、うすら寂しい。
旅館では夕食がとれないために、居酒屋を探す。
思った以上に飲食店は多いが、旅人が気安く入れそうな店はない。
今夕食のテーマは「だまっこ鍋」だが、料亭である『松竹』に看板はあるものの、気軽にのれんをくぐる雰囲気ではない。
比較的明るい看板の『小政』という居酒屋に入ってみる。
入った途端に、これは居酒屋ではなく、スナックのたぐいではないか?
と思った、が出られない。
生ビールなどを飲み、最小限のものを食べて出た。
ちなみにこの店の料理はなかなか美味である。
ただタバコの煙、スナックのような造りで、なんとも居心地が悪い。
 
外に出て、思い切って『松竹』入る。
料亭とはあるがカツ丼などもあり不思議な店であった。
入って右手にカウンターがあり、そこで女将さんがミズ(ウワバミソウ)の根の部分を切り離している。

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その作業を見ながら、「だまっこ鍋」1人前をお願いする。
そして、ミズが出て、酒は隣にある福禄寿。
 
いつの間にか8時を過ぎ、テレビから北島三郎の歌声が流れてくる。
ミズの突き出しがうまい。
そして、ほどなくやってきた「だまっこ鍋」がまたよかった。
もう一度五城目に来ることがあったら、来るべし(3310円)。
ここで常連の方から情報があった。
これが先々この旅の大きな判断ミスを産む。
21時前に旅館に帰り着き、そのままダウン。

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このページは、管理人が2011年6月18日 15:09に書いたブログ記事です。

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