2012年 ふな市の旅 09 北御門のうなぎ

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1月17日12時50分諫早着。
佐世保駅前からタクシーでうなぎの老舗「北御門」まで。
諫早は九州ではうなぎで有名だが、特にこの「北御門」では
楽焼きの器で供するところが珍しい。

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古い建物だろうと思っていたら3階建ての近代的なビル。
二階にどうぞ、と上がると1時を過ぎているせいか、閑散としている。
小上がりに座って竹ご膳1950円。
窓の外には川が流れていて、
犬の散歩をしている人がいるが寒そう。

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ほどなく膳が運ばれて、楽焼きの独特の舟を思わせる容器の上にウナギが5切れ。
ウナギの下に醤油色の汁があるが、これがタレなのだろう。
ご飯にみそ汁、香の物、余計に思えるデザート。
松竹梅とあると中を選ぶことにしているが、梅で良かったのかも知れない。
 
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焼いたウナギを蒸すというのは柳川と同じだ。
でも諫早市内総ての店が蒸しているわけではないようだ。
なぜ蒸すのか?
考えてみるに合理性からではないだろうか?
大量にウナギを焼いて置く、
例えば東京なら蒸すところまでやっておくのと同じ。
それを客が来るたびに蒸す。
 
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さて焼いて蒸したウナギはやけにあっさりとして、
脂が抜けて上品である。
嫌みのない味とでもいうのだろうか。
なかなか食い過ぎの身には優しい限りではある。
ただしウナギに求めるしつこさというか、
野性味はかなり薄くなってしまっている。
例えば柳川の『本吉屋』の場合、ご飯にのせて蒸している。
ウナギの脂は濃厚なタレとともにご飯にしみて、
なかなか豪快な味わいとなっているのだ。
そこへいくとこちらは味に特徴がない。
 
関東などでのウナギに対する一種思い込みがなければ、
これはこれでいいように思える。
夜など、酒の肴としてはむしろこの軽い味わいがよいのかもしれない。
小一時間もいたろうか、レジで諫早の地図をもらって橋を渡って商店街へ。

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このページは、管理人が2012年2月 6日 23:15に書いたブログ記事です。

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