魚の棚を出ると南が海で西に行くと住宅街になる。
だいたい明石浦漁協はこの辺かな、と思って歩ている内に迷ってしまった。
小型のタンクローリー車を見つけて場所を聞く。
あれこれ教えてもらったあげく、「送ります」と言ってくれる。
この県漁連のタンクローリーで明石浦漁協はお得意先なのだという。
(タンクローリーの運転手さんありがとうございました)
明石浦漁業協同組合は思った以上に近く、車を降りると
ちょうどイカナゴの青いカゴが見える。
二階の事務所に上がろうとすると宮部さん、
県の山下さんが迎えてくれた。
giogio001.jpg
組合長の戎木さんにご挨拶し、外を見ると明石海峡が一望でき、
対岸の淡路島との間にイカナゴ漁の船が見える。
一休みして階下に。
漁協の1階には水深50センチくらいの非常に広い水槽がある。
競り場は水槽の三分の一ほどしかない。
大量のカゴ、作業する漁業者の方(多くは漁師さんの奥さんたち)が中にいる。
「イカナゴの船が帰ってきました」と宮部さんに呼ばれる。
岸壁まで行くと、ちょうどイカナゴを船から揚げているところだった。
カゴすりきれに入れられたイカナゴが動いて、ときに跳ねる。
giogio002.jpg
雲が切れて日が差し込んできてイカナゴの側面がきらきら光る。
すでにコナ(非常に小さいもの)ではなく5センチ前後はあるように見える。
小さいほど高価なイカナゴだが、魚の棚の魚屋さんで
「いちばん味がいいサイズ」だと言っていたはず。
新子だけではなく昨年生まれの「ふるせ」という
12〜14センチくらいのも少ないながら水揚げされている。
宮部さん、山下さん曰く。
「ふるせはうまいん」だそう。
宮部さんが笊に一すくいの「ふるせ」をどこかに持っていく。
giogio003.jpg
競りが始まっているというので駆け足。
階段状の競り台の端で見学する。
海に向かって右手に広い、広い水槽。
水槽にはカゴを構えて漁師側の方達が競りを待ち構えているよう。
コンテナが右手の水槽から左手の競り場に流れてくる。
giogio004.jpg
競られる魚は総て生きている。
水槽で一日以上生かされてから、競りにかけられるのだ。
実は漁直後の魚はまずい。
一定期間生かしておいて、安静にすることで
旨み成分のもとであるアデノシンの量が回復するのだ。
マダイなど高級魚だけではなく
ミミイカ、テナガダコまでほとんど総てを
本当の意味での「活け締め(一定期間安静に生かしてから締める)」
にしているのはここくらいではないか?
よく見ると生きているというか、
海でいるのと同じ状態なのではないかと感じる。
生き物の競りなので早い。
手かぎ(?)をトンカンたたきながら調子良く競りが進む。
メイタガレイ、バケ(コウライアカシタビラメ)、ヒラメ、スズキ、
オニオコゼ、アカメバル(カサゴ)、クロメ(メバル)、
アブラメ(アイナメ)、マゴチ、スズキ、クロダイ、
マダイ、コイチ、マアナゴ。
イイダコ、テナガダコ、ハリイカ(コウイカ)、ミミイカ、タイラギ。
giogio005.jpg
イイダコのメスが非常に高く、水揚げ段階でキロあたり数千円、
カゴ単位の競りなので1万円〜2万円なんて値段がつく。
競り人が若い。若いのに人の利害に関係するのは大変だろうな。
giogio006.jpg
競りが終わると、宮部さんが
明石締め(日本一優れているとされる)を見せてくれるというので待つ。
そこにイイダコの「たこつぼ」を部長の畳谷さんが持って来てくださる。
ずんぐりした梵鐘型。
縄を通す部分が太く、炻器ならではの力強さを感じる。
いいなー、と思っていたら、いただけるという。うれしい!
明石浦漁業協同組合
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
だいたい明石浦漁協はこの辺かな、と思って歩ている内に迷ってしまった。
小型のタンクローリー車を見つけて場所を聞く。
あれこれ教えてもらったあげく、「送ります」と言ってくれる。
この県漁連のタンクローリーで明石浦漁協はお得意先なのだという。
(タンクローリーの運転手さんありがとうございました)
明石浦漁業協同組合は思った以上に近く、車を降りると
ちょうどイカナゴの青いカゴが見える。
二階の事務所に上がろうとすると宮部さん、
県の山下さんが迎えてくれた。
giogio001.jpg
組合長の戎木さんにご挨拶し、外を見ると明石海峡が一望でき、
対岸の淡路島との間にイカナゴ漁の船が見える。
一休みして階下に。
漁協の1階には水深50センチくらいの非常に広い水槽がある。
競り場は水槽の三分の一ほどしかない。
大量のカゴ、作業する漁業者の方(多くは漁師さんの奥さんたち)が中にいる。
「イカナゴの船が帰ってきました」と宮部さんに呼ばれる。
岸壁まで行くと、ちょうどイカナゴを船から揚げているところだった。
カゴすりきれに入れられたイカナゴが動いて、ときに跳ねる。
giogio002.jpg
雲が切れて日が差し込んできてイカナゴの側面がきらきら光る。
すでにコナ(非常に小さいもの)ではなく5センチ前後はあるように見える。
小さいほど高価なイカナゴだが、魚の棚の魚屋さんで
「いちばん味がいいサイズ」だと言っていたはず。
新子だけではなく昨年生まれの「ふるせ」という
12〜14センチくらいのも少ないながら水揚げされている。
宮部さん、山下さん曰く。
「ふるせはうまいん」だそう。
宮部さんが笊に一すくいの「ふるせ」をどこかに持っていく。
giogio003.jpg
競りが始まっているというので駆け足。
階段状の競り台の端で見学する。
海に向かって右手に広い、広い水槽。
水槽にはカゴを構えて漁師側の方達が競りを待ち構えているよう。
コンテナが右手の水槽から左手の競り場に流れてくる。
giogio004.jpg
競られる魚は総て生きている。
水槽で一日以上生かされてから、競りにかけられるのだ。
実は漁直後の魚はまずい。
一定期間生かしておいて、安静にすることで
旨み成分のもとであるアデノシンの量が回復するのだ。
マダイなど高級魚だけではなく
ミミイカ、テナガダコまでほとんど総てを
本当の意味での「活け締め(一定期間安静に生かしてから締める)」
にしているのはここくらいではないか?
よく見ると生きているというか、
海でいるのと同じ状態なのではないかと感じる。
生き物の競りなので早い。
手かぎ(?)をトンカンたたきながら調子良く競りが進む。
メイタガレイ、バケ(コウライアカシタビラメ)、ヒラメ、スズキ、
オニオコゼ、アカメバル(カサゴ)、クロメ(メバル)、
アブラメ(アイナメ)、マゴチ、スズキ、クロダイ、
マダイ、コイチ、マアナゴ。
イイダコ、テナガダコ、ハリイカ(コウイカ)、ミミイカ、タイラギ。
giogio005.jpg
イイダコのメスが非常に高く、水揚げ段階でキロあたり数千円、
カゴ単位の競りなので1万円〜2万円なんて値段がつく。
競り人が若い。若いのに人の利害に関係するのは大変だろうな。
giogio006.jpg
競りが終わると、宮部さんが
明石締め(日本一優れているとされる)を見せてくれるというので待つ。
そこにイイダコの「たこつぼ」を部長の畳谷さんが持って来てくださる。
ずんぐりした梵鐘型。
縄を通す部分が太く、炻器ならではの力強さを感じる。
いいなー、と思っていたら、いただけるという。うれしい!
明石浦漁業協同組合
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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