茶漬けを考えている。
茶漬けとは言わず徳島県の海岸地帯では
カツオの茶漬けのことを「鰹の茶ずまし」という。
小田原ではなぜか「まご」という言語がついて、「まご茶」。
茶漬けという料理の言語環境がおもしろそう。
なので茶漬けの言語集めを始める。
魚の茶漬けの言語集めを始める前に
近所のスーパーで売っていた、ワラサの刺身で基本形を作る。
刺身がやや大きすぎるので、半分に切り、
醤油、少量のみりんのつけだれに漬け、
ショウガの風味をつけて数分待つ。
残りご飯を温めて(ここがポイント)ワラサの漬けをのせる。
つけだれを少し加えて、熱々の煎茶をかける。
このまま暫し待つ。
じっくり待ってもそれはそれでうまい。
刺身はカツオ、アジ、サンマなどなんでもよくて、
残り物をたれに漬け込んでおけば保存食にもなる。
茶漬けといいながら実は湯でもよいのがおもしろい。
遠藤哲夫さんに聞いてみたいところだが、
現在、「湯漬け」という言語はあまり使われず、
「茶漬け」という言葉に飲み込まれてほとんど消滅している。
薬味は白ねぎとごまだけ。
青じそ、海苔などでもよく、
今回、ショウガを使ったが、わさびを後で天盛りにしてもいい。
さて、ほとんど禁則状態なので、
このような最低限の材料で作ることのできる簡単飯ばかり作っている。
簡単でうまくて、飽きの来ない飯で、問題なのはサバサラ食えるので、
満腹感に乏しいことで、「もういっぱい」、「もういっぱい」、
止まらなくなること。
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