家島諸島坊勢島へ

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1610分姫路港から高速船(ラピート桂)で坊勢島へ。

高速船は思った以上に小さかったが、ほとんど揺れや騒音を感じなかった。

ボクがどんかんなのもあるだろうが、坊勢島への航海は快適だった。


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熱暑で大量の水蒸気が瀬戸内海状に茫漠と浮かんで視界が悪い。

家島群島が見えて来て、石切り場の異様に驚かされる。

1640分過ぎに坊勢島着。

 

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漁協の竹中さんが迎えに来てくれて、長井漁港で水揚げを見る。

見事なワタリガニ、ショウサイフグ、

とれたばかりのメブト(テンジクダイ)はきれい。

イボダイは徳島と同じボウゼ。

坊勢島でボウゼとはなにかいわれがあるのだろうか。

 

午後17時に島内『みやこ旅館』。

体中が汗でべたべたするので大急ぎで風呂に。

今日も猛暑、熱暑の一日であった。

 

部屋に帰り、カメラの電池を交換していると、

坊勢漁協のかたが既に来ているというので1階の食堂へ。

坊勢漁協、桂さん、森さん、竹中さん、そして県の山下さんと夕食。

冷えたビールがうますぎる。

 

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ずらりと並ぶのは坊勢島の恵み。

坊勢さば(マサバの養殖もの)、サザエの刺身、

アコウ(キジハタ)の煮つけ、ゆでた小太エビ(サルエビ)、


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ゆでたヒイカ(ジンドウイカ)、サザエのつぼ焼き、天ゴチの唐揚げ、

シロジャコ(テンジクダイ)・メイタガレイ・天ゴチのごった煮、

ガンゾガレイ(タマガンゴウビラメ)の干ものの煮浸し、


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「がんぞがれいめし(タマガンゾウビラメの煮浸しを挟んだご飯)、

チャンチキ(ヒメオコゼ)のみそ汁、

ハモの湯引き、クロアワビの陶板焼き。

もっとあったかもしれない。

 

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メブトのたたき揚げがビールに合う。

チャンチキのみそ汁が酒の後に優しい味である。


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旅にしあれば、その土地のもの、その土地の料理が食べたい。

こう思うのはボクだけではないはず。

鹿児島に行ったとき、養殖カンパチが出てきたのにがっかりして涙し、

天草では養殖ダイに不愉快になった。

地方の方達はもっと考えて、

旅人に料理を出したらいいのではないだろうか?

日本中でいちばん養殖カンパチや養殖マダイを

食べているのは東京都民なのである。

こんな日常的なものを旅人に出すのはハレンチである。

 

閑話休題。

この『みやこ旅館』の料理、かなりいけます。

しかも部屋も清潔。

また来たくなる、そんな宿だ。

 

島の料理法などもいろいろ教えていただく。

ギン(ゴンズイ)は煮付けにしている。

妊娠した女性には乳の出がよくなるようにと、

丸のままのオコゼのみそ汁を飲ませる。

山下さん曰く、明石ではお食い初めにメイタガレイ、ホウボウを使う。

ヒガレイ(干したタマガンゾウビラメ)はあぶって、むしって、

椀に入れて、とろろ昆布も入れて熱湯を注いで汁にする。

エビジャコ(トラエビ、アカエビ、たぶん小型のサルエビなど)の

殻を剥いて肉の代わりにしてカレーを作る、エビジャコカレー。

 

ボクはかねがね、地方の活性化は"地方力"を

蓄えてこそ成功すると思っている。

"地方力"とは「その土地の個性」だし

「その土地らしさ」である。

兵庫県姫路市家島諸島坊勢島は

地域力に満ちたところなのである。



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このページは、管理人が2013年8月 8日 12:15に書いたブログ記事です。

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