戸田・沼津の旅 ありがとう五/飯塚さんにごちそうしてもらった『たか嶋』の朝ずし
沼津魚市場には午前3時には到着している。そこから底引き網の選別を見て、陸送もの、伊豆の各地、焼津、田子の浦、定置網、しらす漁などを見る。いつの間にか6時を回り、7時すら過ぎる。その頃、一緒に市場を見て回っていて飯塚栄一さんが「そろそろ朝ご飯行きましょうか?」と声をかけてくれる。
そして競り場からほんの数十秒で『たか嶋』の前までたどりつく。この店、入ると右手にカウンター、左手にテーブルと天ぷらのカウンターがある。飯塚さんともども右手のカウンターに座る。中には職人さんふたり、カウンターに席をとるほとんどが市場関係者、帽子もそのままという人が多い。
ときどきこのプロ達から「今日はなにかありました」と声がかかる。この沼津の仲買さん達はまことに優しいのである。
席に着くと、まずみそ汁がくる。これは平凡なものだが、何しろ昨日の睡眠時間が4時間ほど、一昨日からの一時間弱を足しても疲労は頂点となっている。そこに味噌の香ばしさ、そして塩気が心地よいな。
いつものように、本日の握りが数種、巻物にこはだ、玉子焼き。真っ先に出してくれたカンパチ、マグロの赤身、アジ、サヨリがなんとも素晴らしい。特にカンパチにはうなる。かなり大振りのものの背の身をつかったものか。これがシコっとして、旨味がのり、たまらなくうまい。
飯塚さんは「生しらすないの……」とご不満のようであったが、この早朝の『たか嶋』の寿司はうまい。
飯塚さんいつもありがとう。
飯塚さんの海の世界
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双葉寿司・たか嶋
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