干物図鑑・干もの日和: 2009年11月アーカイブ

目刺し、頬刺し

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不思議なことに何かを調べていると、どこからかヒントになることがやってくる。
最近、定番的な加工品の撮影に励んでいる。
当然、その資料を読んでいるのだけど、そんなときにちょうど、レーコさんから目刺しにことで質問がよせられた。
これが質問であるけど、ボクにとっては大きなヒントだった。
「どんなイワシでも目刺しにしますか」という質問なのだけど、そう言えば、最近、カタクチイワシ以外に目刺しを見ないのだ。

その上、目刺しだといって売っているものが、実はすべて頬刺し(ほほざし、ほおざし)なのである。
目刺しの画像はカタクチイワシしかない。

ここで簡単な解説をいれると、まずは丸干しであること。
丸干しは、内臓を抜かずに丸のまま干したもの。
イワシ類、メヒカリ類(アオメエソ、マルアオメ)、ヒメジ、カマス類などが材料となる。
なかでも目刺しは「目を竹串や藁(わら)などで刺して干したもの」、頬刺し(鰓刺しとも)は鰓から口に竹串や藁(わら)を刺し通して干したもの」。

目刺しは千葉県が代表的な産地、頬刺しはもともとは九州を中心に作られたものだ。
千葉県で作られる目刺し・頬刺しではマイワシは3尾、カタクチイワシは4尾で一串としたという。
この法則は今でも残っているように見受けられる。
このような定番的なものも、じっくり見ると、奥が深いのである。
調べれば調べるほど発見があり。

蛇足だけどボクの年代だと、目刺しといえば元経団連会長の土光敏夫が浮かんでくる。
これがもう30年近い昔のことだけど、目刺しという言語が頬刺しを差し置いて知名度を上げたのは、土光敏夫とNHKのせいだともいえそう。

maiwasi11.jpg

マイワシの頬刺し。藁でも竹でもなくプラステックが使われている。形的に藁を模しているのがわかる。

urumeiwasi11.jpg

ウルメイワシの頬刺し。これは今時珍しく本物の藁を使ったもの。

katakuti11.jpg

カタクチイワシの目刺し。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マイワシへ
http://www.zukan-bouz.com/nisin/maiwasi.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ウルメイワシへ
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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