桂小金治を知っているだろうか?
ボクが子供の頃はテレビで大活躍していた。
特に「のりたま」のコマーシャルは、今でも今でもはっきり覚えている。
小学生の頃、「面舵いっぱい のりたまで三杯」のコマーシャルを見て、桂小金治のファンになった。
なんだか不思議な出だしとなったが、実は小さなキンキ(キチジ)を見ると、ついつい「桂こきんき(小金治)」なんてしゃれのめすのだ。
このしゃれが市場ではきく。
大笑い間違いなし。
いかに市場に来ているヤカラの平均年齢が高いか、わかろうというものだ。
いかん閑話休題。
小振りのキンキがどばっと入荷してきた。
福島県相馬市原釜のもので、キロあたり700円は安いな。
これをたった3匹買ってくる。
深夜帰宅したときのアテにするためだ。
買い求めた八王子総合卸売センター『高野水産』でまずは開きにする。
肝は大切にとっておいて、振り塩して紙にくるんで持ち帰る。
これで半日干す。
深夜0時に帰宅、シャワーを浴びている間じわじわと焼いて、『多摩自慢 無濾過』をいっぱい。
キンキの素晴らしいところは小さくても味がいいこと。
香ばしい皮ごとほおばると、途端に脂がじわりと甘みになって感じられて、しかも身のほぐれ具合に、うううーとうなってしまう。
それに、このご近所の酒がよろしいな。
安いしうまい。
度重なる帰郷で懐具合寂しく、青息吐息なので、余計に歯にしみ通る初冬なのである。
作り方
1 キンキは背開きにする。肝は大切にとっておく。
2 キンキと肝に振り塩。
3 2時間ほどおいて肝を腹に貼り付けて日陰干しにする。
4 約半日置き、皮目から焼き、肝を落とさないように腹側も焼く。
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