祝日、建国記念日の午前6時半に自宅を出る。
雲一つない晴天で非常に寒い。
京王線、都営新宿線、浅草線と乗り継ぐ間、
東武鉄道に乗り換えるには浅草なのか、押上なのか迷う。
実は東武鉄道のことはまったく知らない。
日光に行くなら、東武鉄道かなと思ってきたのだが、
特急は1時間に一本しかなく、
快速のことも、急行があるのか、
などもぜんぜんわかっていないのだ。
決断がつかないまま浅草着8時。
駅員さんに聞き、8時10分の快速に乗る。
あれこれ迷った末に左側の座席に着き、
改札の孔があいた分厚い切符を取り出して
しみじみ見てしまう。
考えてみたら東武鉄道に乗るのは2度目ではないか?
前回は群馬県の伊勢崎市まで行ったはずで、大学時代のことだ。
快速電車は非常に空いていて、
泉麻人(だったと思うが)が書いていたごとく
"ゆっくりゆっくり隅田川を渡っていく"車窓からの景色を楽しむ。
左車窓から見るスカイツリーがやけに印象的。
新幹線でもそうだが東上するときの、
徐々に平野が開けていく景色がいい。
いくつか大きな河川を過る。
畑で枯れ草を焼いている。
板倉町近くになると、水郷らしく水のある光景が増える。
ヘラブナ釣りの人少なからず。
車両の前の方から賑やかな声が上がる。
どうやら酒が入っているようで、
休日で日光を目指す電車で行楽気分なのだなと思う。
下今市の手前で茶畑を見た。
日本海側での茶の北限は新潟県だったはず、
南方の香木の山岳地帯の北限てどこなんだろう。
10時過ぎに下今市着。
ホームに降りると駅弁売りの老人がいる。
駅弁売りがいる駅は今ではほとんどいないのではないだろうか。
帰り、東武鉄道なら買おう、と思いながら改札口に向かう。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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