食べる海藻学: 2009年9月アーカイブ

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1週間に二回も三回も作るのがヒジキの炒め煮。
ヒジキと油揚げ、野菜というのが我が家の定番だけど、たまには竹輪や天ぷらと一緒に炒め煮にする。
今回は『薬師神かまぼこ」の身てんぷら。
上質の白身で作ってあるので、ついついそのままムシャムシャと酒の肴になる。

それじゃ、あっけないので、刻んで、料理にも使う。
冷蔵庫にある野菜と合わせて、ヒジキと煮る。
世の中でヒジキほど便利な食品はない。
「作りましょう」と思ってから、実際に炒め煮するまで20分とかからない。
サラサラとボウルにヒジキを放り込んで水を加えて戻す。
このサラサラに子供たちが反応する。
我が家の子供でヒジキが嫌いは、ひとりもいない。
作って一食で残った試しもない。
それほどにヒジキは人気者なのだ。

ヒジキが主役だから、脇役となる身てんぷらだが、たぶん原料は近海のグチ(ニベ科の魚)、イトヨリ、ハモなどだろう。
白身魚で作った天ぷら(関東では薩摩揚げ)だ。
天ぷら自体もうまいが、いいだしが出る。

さて、ヒジキの炒め煮は酒の肴なのか、おかずなのか?
やっぱりおかずかな。
酒とは相性よしとはいいかねる。
いっぱいやりながらつまむと、ついつい「ご飯があればな」と思うほど。

だから、酒の後のご飯一膳。
おかずはヒジキ炒め煮。
ヒジキには味があるのかないのか、表にしゃしゃり出るようなこともなく。
そこに微かに磯の香りがあって、後は甘辛い味付けが来る。
身てんぷら、インゲン、ニンジンなどの味の方がむしろ感じられるのだけど、やっぱりいちばん要なのはヒジキかな。

作り方
1 ヒジキを半時間ほど水につけてもどす。急ぐときにはぬるま湯で。
2 もどしたヒジキを軽く洗う。
3 フライパンに少量の油(いちばんいいのは太白ごま油)で熱して、ヒジキ、インゲン、ニンジンと身てんぷらを入れて炒める。
4 砂糖、酢、酒を加えて炒める。醤油を控えめに入れる。
5 調味料が煮詰まって、野菜に火が通っていなければ水、もしくは昆布だしを加える。カツオ節だしは使わない。くどくなる。
6 煮汁が少なくなって野菜に火が通ってきたら味見。醤油、砂糖で加減を整えて出来上がり。
●注/総菜は料理屋の料理ではない。複雑化してはいけない。

ヒジキの栄養
カルシウム、鉄分に富み。
貧血や骨粗鬆症を防ぐ。
海藻に含まれる多糖類は人間には消化されず、ほとんど0カロリー、繊維質が多いこともあり、ダイエットにも有効だろう。

薬師神かまぼこ
http://www.yakushijin.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ヒジキへ
http://www.zukan-bouz.com/kaisou/kassou/hondawara/hijiki.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/


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