管理人: 2012年9月アーカイブ

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九州大旅行に行っていたのれそれさんに

大分県宇佐市で「かちえび」を買ってきてもらった。

何種類かあり、どうやらクルマエビ科の

サルエビ、キシエビ、アカエビなどであるようだ。

宇佐市ではこれで「かちえびずし」というのを作る。


「かちえび」とはエビの種名ではなく、

「干したエビ」のこと。

岡山県に「がらえび」というのがあり、

これもたぶん「干しエビ」の総称。

ようするにマンガン(浅場の底引き網)などで上がる小エビを干したもの。



宇佐市の「かちえび」はエビをゆでてむしろに広げて干す。

このむしろを返しながら、棒でエビを打ち、エビの殻をむく。

「かちかち」に干すからではなく、この棒でたたくときに

「かちかち」なるから「かちえび」だという。


「かちえび」、干し椎茸を水でもどす。

ゴボウはささがき、にんじんは細長い短冊に、

ドジョウインゲンはゆでて斜めに切っておく。

エビの戻し汁、椎茸の戻し汁少量を入れて酒、みりん、砂糖で煮汁を作る。

沸騰してきたら干し椎茸、ゴボウ、にんじん、「かちえび」を煮て味付け。


煮汁から出してすし飯に混ぜ込む。

上に錦糸卵、おぼろ、ドジョウインゲンを飾る。


素朴な優しい味で、さっぱりと食べやすい。

「かちえび」のうま味が生きていて、そこに特徴がある。

作り方はいたって簡単なので日々の生活に生かせそう。


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韓国産エゾアワビが安い。

それにつられて国産も安い。

あまりの安さに、思わず手を出して、

アワビ飯を作ったので、

その副産物である「つのわた」の醤油漬けを作った。


これぞ酒盗であり、酒をセイブしたいので、

こんなもの作ったらアカンと思いながら、

みりんと醤油の地に無造作に「つのわた」を放り込む。

「つのわた」は、アワビの肝臓や腎臓などの臓器で、

強いうま味が詰まっている。

これとうま味たっぷりの醤油が合わさるのだから、

うまいに決まっている。

ちなみに薬味は不要だ。

料理店などでゆずの風味などをつけるが、愚か者のすることだ。


中一日、ほったらかして、深夜の酒のあてにする。

酒は近所のホームセンターで売っていた久保田。

お金も暇もないので、酒にこだわっていられない。

無難な線であつらえましてござりまする。


少量のみりんと醤油だけなのに甘みが強い。

ほどよい渋みと、端麗な酒が合う。

このぼんやりした時間がもったいないのだけどやめられない。


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ワラサの茶漬け

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茶漬けを考えている。

茶漬けとは言わず徳島県の海岸地帯では

カツオの茶漬けのことを「鰹の茶ずまし」という。

小田原ではなぜか「まご」という言語がついて、「まご茶」。

茶漬けという料理の言語環境がおもしろそう。

なので茶漬けの言語集めを始める。

魚の茶漬けの言語集めを始める前に

近所のスーパーで売っていた、ワラサの刺身で基本形を作る。


刺身がやや大きすぎるので、半分に切り、

醤油、少量のみりんのつけだれに漬け、

ショウガの風味をつけて数分待つ。

残りご飯を温めて(ここがポイント)ワラサの漬けをのせる。

つけだれを少し加えて、熱々の煎茶をかける。

このまま暫し待つ。

じっくり待ってもそれはそれでうまい。

刺身はカツオ、アジ、サンマなどなんでもよくて、

残り物をたれに漬け込んでおけば保存食にもなる。


茶漬けといいながら実は湯でもよいのがおもしろい。

遠藤哲夫さんに聞いてみたいところだが、

現在、「湯漬け」という言語はあまり使われず、

「茶漬け」という言葉に飲み込まれてほとんど消滅している。


薬味は白ねぎとごまだけ。

青じそ、海苔などでもよく、

今回、ショウガを使ったが、わさびを後で天盛りにしてもいい。


さて、ほとんど禁則状態なので、

このような最低限の材料で作ることのできる簡単飯ばかり作っている。

簡単でうまくて、飽きの来ない飯で、問題なのはサバサラ食えるので、

満腹感に乏しいことで、「もういっぱい」、「もういっぱい」、

止まらなくなること。



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カマス飯は簡単飯

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近所にあるスーパー『三徳』に牧屋さんの

水カマス(ヤマトカマス)の開き干しがあった。

本カマス(アカカマス)の開き干しには季節を感じないが、

水カマスには秋を感じるのでついつい手にとってしまう。


これで「カマス飯」を作る。

初めて食べたのはたぶん、35年以上前。

江戸川区南小岩のアパートのそばにあった定食屋。

病み上がり(今で言う熱中症)でなにも食べられないときに

目の前でやり方を教わったのだ。

そのときは焼いたカマスの干物とネギだけだった。

干物をほぐして、ネギとご飯に混ぜるだけ。

これに熱いお茶をかけてもいい。


今回はミョウガ、ショウガの千切り、青じそが冷蔵庫にあったので合わせる。

カマスを焼き、冷ます。

これを手で細かくむしり、

ミョウガとショウガを水でさらして絞ったものを

合わせてご飯にざっくり混ぜる。

茶碗によそいで上に青じそを散らし、いりごまをふる。


徳島県人なのでスダチをたっぷり用意して、

しぼりかけながら食べる。

これを、お茶漬けにしたいので、もういっぱい。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ヤマトカマスへ


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朝方というかまだ深夜、ラジオを消していることを思い出して、

ベッドのなかで「つけるべきか悩む」。

日曜日の朝は、なぎら健壱のフォークの歴史などがあったはずで、

結局ラジオはやめて高村薫を読みながらもう一度眠る。


7時に起きて、すぐにデータ整理。

ドリームウィーバーと、ライトルームを

ダウンロードしたのだけど、まだ手をつけられない。

9時半までひたすら原稿書き。


朝食は子供の頃の「おみーさん」を再現する。

「おみ」、「おみーさん」とは関西、四国などでの雑炊のこと。

だいたい雑炊、おかゆなどの区別がはっきりせず、

呼び名もいろいろであるのだけど、

たとえば子供の頃、東京に出た経験のある

父・藤原公司は「おじや」といい。

明治生まれ、

美馬郡美馬町(現美馬市)の旧家で育ち

徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)に嫁いだ

祖母・臼井おこのは「おみーさん」だった。

関西、四国ではいろんなものに「さん」をつける。

太陽は「おひーさん」となる。

再現したのは初秋らしくナスのみそ汁に冷やご飯を入れたもの。

上品に作りすぎたと少々反省。


正午までは原稿を書き、1時にカマス飯を作り撮影。

1時半満腹になったら眠くなりベッドで『レディージョーカー』読了。

続いて奥田英朗の『無理』。


午後4時過ぎまで『つり丸』の原稿書き。

あらかた書き終わって、外に出る。


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今年始めてアキアカネを確認。

多摩大通りに出て南下。

トンネル手前に早稲田実業王貞治記念グランドなるものを発見。

知らなかったな。


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下町で梅割などを飲んでいると、店内はまず間違いなく巨人ファンで、

王貞治の話がどこかしらでわき起こる。

そういえば長い間、立石や住吉などを無駄歩きしたいないな。


町田街道に出て、京王線の高架を目印に橋本まで歩く。

山あり谷ありで橋本駅には6時前に着く。

どこかで焼鶏に生ビールといきたいと思ったが、入りたい店は皆無。

寂しい町だね。


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駅前のイオンがこれまた非常に低級。

ろくなものがない。

あまりの空腹に駅の立ち食いそばできつねそば。


京王線で南大沢へ。

自宅到着は6時半過ぎ。

写真画像貸し出しの返事。

原稿の送信。

気がついたら『ララクラシック』の時間なので

カマスのオクラ和え、イオンで買ったバターの風味の強いコロッケを2個を肴に

オールフリー、日本酒を1ぱい。

レ ヴァン フランセーズっていいな。


ハモとなすのたきものを作り撮影。

秋なすのおいしさを堪能。

11時過ぎになり、眠くなる。


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アオソイの芝煮

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9月なのに暑い日が続くが、このところ自宅にこもりっきりで、

たくさんのハードディスク、パソコンに囲まれているので、

常にエアコンが稼働している。

部屋は快適で涼しいのだけど、いつの間にか体が冷え冷え状態になる。


そんな冷え冷え状態には秋らしい酒の肴を作りたい。

そして頭に浮かぶのが芝煮である。

古くは芝浜(東京都内芝浦あたり)は漁師の水揚げ場であり、競りが行われ、活気のあるところだった。

まさに落語「芝浜」の舞台そのままだったのだろうねー。

新鮮な魚が豊富にあるところだから、魚そのものの持ち味を生かして薄味で煮て食べる。

それで薄味で煮たものをいつの間にか江戸の町で芝煮というようになった。


さて、芝煮を作るために冷蔵庫をのぞくと、見つかったのが

白舞茸に大根にクロメヌケ。

「クロメヌケ」は標準和名だけど、ここでは北海道でもっとも頻繁に使われる「アオソイ」でいこう。


昆布だしを取り、煮立てて、湯引きしたアオソイの身を放り込む。

当然中骨つき。

酒を加えて少々ことこと。

塩気抜きでことことやるのは汁も主役だからだ。

舞茸を加え、下ゆでした大根を加えて、薄口醤油と塩で味つけ。

またことこと煮る。

青みがまったくないのが寂しいが、青ゆずを見つけて、

これを絞り込みながら汁と具を同時に食す。


秋の夜は、このような酒の肴がよいのだよ。

なんて午前9時を過ぎても外から吹き込むのはぬるい風なのである。

しかもアオマツムシの声喧し。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 クロメヌケへ


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午前7時の時点で頭がぼんやりして、甘すぎるトウモロコシを食べながら

とにかくメールのチェック。

8時前に市場に向かう。

長沼駅に下りる坂が少し混んでいて、少々時間がかかる。

本日も晴天。

午前8時過ぎに車の窓を開けると、むわっと暑い。

『八王子総合卸売りセンター』には8時半前に着。


『市場寿司 たか』に桜煮、タコの頭、ヒラメの昆布締めを置く。

8時半過ぎに『高野水産』はまだ来ていない。

『フレッシュフーズ 福泉』に混ざりものが多く、代償混じりのシッタカがある。

バテイラ、ヒメクボガイ、クボガイなど。

産地はと見ると韓国なのだが、明らかに日本海側のコシダカガンガラ属の形態とは違っている。

なんとキロあたり500円だったので0.92/483円買う。


八王子総合卸売組合に回り『やまぎし』でアカハタ1。

『高野水産』では千葉県産の見事なマトウダイ1。

『総市』に釧路産のエゾボラ属があり、 ドウナガエゾボラ、エゾボラなどが混ざっている。

考えた末に購入断念。

シジミ2キロ650円を買う。


たかさんに、ヒラメの昆布締め、桜煮、頭、

ヒラメの皮、アカハタの皮、アカハタを握ってもらう。

帰宅して撮影。

撮影時間は2時間半。

本日は一日中ガーシュインのつもり。

ポギーとベスのバンジョーを聞いていたら眠くなる。

3時まで画像の整理。

4時までベッドで高村薫。

『レディージョーカー』(中)読了。


駅まで出かけ、イトーヨーカドー5階で『レディージョーカー下』ともう一冊。

グランルパでジャガイモなど野菜。


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気分転換にオーストラリアのクーパービールのエールとスタウト。

マイヤーレモンというのを見つけてつい買ってしまう。


夕食はスペイン産ムールガイの煮込み、ワラサの刺身、

シジミのみそ汁、などなど。

クーパービールのスタウトうまい。

大阪の『アシストバール』という会社の輸入したムールガイ煮込みうまい。




午後11時まで仕事。

眠くなったのでベッドで高村薫。


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このところばたばたしている。

寝過ごして、とにかく飛び出して、車で市場に。

市場の郵便ポストに保険の封筒を投げ込み『市場寿司 たか』へ。

店内にはだれもいないので、蒸しアワビを置き、『高野水産』までとぼとぼ歩く。


8時過ぎ、まだ来ていないので、

『やまぎし』、『マルコウ』の店先をざっと見てフルーツの『恒川』へ。

秋姫400円というすももを見つけて買う。

触った感じが硬くてうまそう。


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『高野水産』でマダコ1尾、ウルメイワシ2本、マダラ白子少々。

総市水産部でワラサ3キロを1尾。

『やまぎし』でヒラメ4分の1。


朝ご飯は神定まで走るが今日も休みなので、

『恒川野菜部』でキュウリを三本180円を買って『市場寿司 たか』で河童巻き2本。

たかさん、「二本でいいのか?」、「いいんだ。我慢我慢、がんばるぞ!」。

アワビなどの握りを持ち帰る。

帰り際『ビックリや』でトウモロコシ5本。


帰宅後、アワビの握り、アワビつのわたの軍艦、ウルメイワシの生を撮影して食べる。

外房産ウルメイワシがめちゃくちゃにうまい。

ちなみにこの「めちゃくちゃ」はあちゃこ風。

部屋の片付けをして、ワラサの撮影。

撮影中はずーっとローズマリー・クルーニー。



マダコのぬめりをとって水分を飛ばすために冷蔵庫へ。

この時点ですでに正午を回っている。

塩ゆでにしたトウモロコシを1本、月寒あんパンを1個。

しかし最近のトウモロコシは甘いな。

そういえばよく旅番組などでタレントが、トウモロコシが甘くておいしい、な

んて言うのをよく見かける。

本当のトウモロコシの本当のうまさを知らんのか台本を読んでいるだけなのか。

大バカものめ! なんて思う。

秋姫がすこぶるつきにうまい。

やっぱり硬い果物はうまい。


12時半『市場寿司 たか』へ。

9月になったというのに猛烈に暑い。

そういえば、「猛烈」はボクの口癖らしい。

「モーレツ」とカタカナで書くと、なぜ? なのかわかる人はわかる。


1時前、店に着くとお客が4〜5人。

持ち帰りもあり忙しそう。

ワラサを渡し、ウルメイワシのあぶりの握りを作ってもらう。

市場の前のディスカウント酒屋で「一ノ蔵無鑑査」、

「浦霞純米」、オールフリー500ミリリットル24本、

バランタインファインネスト1本買う。

ちなみにお金がないとき酒はまとめ買いに限る。


帰宅して握りの撮影。

画像整理しながら時計を見ると2時半。

午前7時半からここまでぶっ通しで動いている。

ベッドに倒れ込んで高村薫を読むまもなくウトウト1時間少々。

4時前から原稿書き。

6時に近所の三徳へ。

小田原牧屋さんの水カマスの開き、サラダ、香川県の醤油豆、ニラ、

もやし、フルーツグラノーラ、牛乳、めかぶ。

帰宅後贈呈本の『日経 おとなのOFF』の「漢字に親しむ」という特集をぱらぱら読む。

散漫な読み方でも、この特集はおもしろい。



帰宅後8時まで原稿書き。

マダラ白子、コリンキー、シシトウの天ぷら、皮付きスルメイカともやし、ニラの炒め物、醤油豆、オールフリー。

料理はすべて撮影。

ヒラメの昆布締めを作る。


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ウルメイワシの炙り、タコの桜煮で一ノ蔵無鑑査。

あと何本原稿を書けるのだろう。


なんて思っていたら、テレビのペリカン文書を魔が差したのか見はじめ。

あまりのおもしろさに全部見てしまう。

これじゃあ、寝るのは4時近くになりそう。

ジュリア・ロバートの魅力のせいもあるが、バカだね我は。


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夏ばてなのかも知れない。

6時前に起きて高村薫を読む気になれない。

合田という文字に粘着しない。

こまったものだ。

結局起きたのは7時半。起き抜けに柿1個。


7時45分くらいだろうか、市場に向かい、8時過ぎ着。

『マルコウ』の前を通ると、クマゴロウがツブの殻出しをやって見せて、

というのでフジイロエゾボラを選りだして、やってみせる。

当然、フジイロエゾボラはいただく。

『フレッシュフーズ福泉』に霞ヶ浦産のモロコ。

キロあたり300円なので残り全部買う。

一見したところモツゴに見える。

たぶん加工用で入荷したものが横に流れてきたと思われる。


9時前にのれそれさん、ねずみふぐさんがくる。

『高野水産』で荷を見る。

荷を出しながら高野社長がいらいらしている。

仕入れに来ている業者の目つきから買う気まんまんなのがわかる。

このようなとき、一般客は一段落するまで離れていなければダメなのだ。

最近荷を出す通路をふさぐなど、傍若無人な人が多く、余計に高野社長がいらいらする。


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基本的に『高野水産』は一般客に非常に親切なのだから、

荷を出し終わり一段落つくまで暫し待てと言いたくなる。

明石浦のツバス(ブリの幼魚)、マダイなどあっという間になくなる。

愛知県産の小ぶりのヤリイカ、マイワシがいい。


本日も養殖カンパチがたっぷり入荷。

箱入りで「薩摩カンパチどん」と書いているが、

このような努力が無意味な値段で売られている。

養殖カンパチは本日も小イワシよりも安い。


『マルコウ』でキハダマグロのあらなど1000円で売っていたので

のれそれさん、ねずみふぐさんに進める。

ワンダでお茶。

『あけぼの』でおむすび2個を買う。

のれそれさんを駅までおくり帰宅したらやはり夏ばてなのだろうな、

どっと疲れを感じる。


帰宅後、アオダイ、霞ヶ浦のモロコ(実はモツゴ)を撮影。

モツゴはすぐに佃煮にする。

酒、みりん、砂糖、醤油でたきあげたもの。

市販の佃煮のように水飴を使わないのが我が味のポイント。

佃煮はぜったい水飴を使わない方がうまい。


仕事を始めて、資料を並べる。

1時半過ぎ、おむすびを食べたら、なんとなく眠くなってベッドに。

高村薫を読もうとして眠ってしまう。

起きたのが3時。

午後4時まで仕事。


近所の三徳で買い物。

午後7時まで原稿書き。

撮影数点。

三徳で買った国産サケのサラミ、だだちゃ豆でビール。

『佐藤水産』の「鮭サラミ」、なかなかうまい。

基本的に自宅では肉を食べないことにしたので、

このようなものも目先がかわりいいのである。

NHKで高倉健のことをやっていたので、結局見てしまう。

途中で一ノ蔵無鑑査に切り替え、アテはモツゴの佃煮と唐揚げ。

ヤリイカの塩焼きに、北海道のニシン漬け、メガイアワビの刺身。


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『北の漬物庵』の「にしん漬け」は身欠きニシンとダイコン、キャベツなどの野菜を麹漬けにしたもの。

「すし」と「漬物」の中間にあるもので、この手のものは見つけたら必ず買っている。

ちなみの本品、いい味である。

ときどき酒を飲み、ときどき仕事。

深夜0時過ぎ、眠くなってダウン。

ベッドで高村薫を読みながら、ぐうたらな我に嫌悪感を感じる。



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ぼこぼこに殴られたような痛手を感じる寝起きだった。

今週は忙しかった。

本業を持たず、なんでもお金になる仕事ならこなす、こんな生活、いつまで続けられるのだろう。

ラジオからの今日は何の日を聞きながら人生について考え、不安を感じる。


ベッドでぼんやり高村薫。

8時近くに市場を目指す。

リースした車のキーを差し込まないでもドアが開くというのにやっとなれた。

エンジン始動にもキーは不要。

今時の軽四輪はすごいな。


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8時半近く、八王子総合卸売りセンター『高野水産』は到着していた。

手前の土谷食品ではちくわぶを作っている。

ところてんからちくわぶへと季節は移り変わるのだ。

高野水産のトラック荷台に積載の荷は少なそう。

三陸からの秋トビ(トビウオ)、兵庫県明石浦漁協からいろいろ。

この明石浦漁協の荷からウスバハギを抜く。

神奈川県からメガイアワビ。

キロ6000円で2個、0.6を買う。

三河湾から小ヤリイカが来て、これにも秋を感じてしまう。

そういえば朝方涼しかったのだ。

『マルコー』でエゾボラモドキ、トヤマエビ2尾(ボタンエビ)、三宅島産の小ぶりのアオダイ。

兵庫県淡路島沼島から新イカ(コウイカの子供)が来ている。

『日本堂』であきたこまち2キロ。

米屋とはいえ、美人揃いの店員(家族)なので『日本堂』は楽しいぞ。


本日からダイエットなので朝ご飯は抜き。

なので歩くのがつらい。

恒川に柿なし。残念残念残念。

子供の頃、徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)にお盆を過ぎると出回る

その名も「盆柿」というのがあった。

柿は堅ければ硬いほど好きで、この「盆柿」がまだ色が青く硬かったのだ。

ボクの理想の柿なんだよね。


「高野水産」にもどって精算。

8月中気になったことがあって、それはカンパチの安さだ。

生き物を飼うということはそれだけエネルギーを消費することだ。

当然、養殖魚はある程度高くなければならないのに、びっくりするほど安い。

これ大丈夫だろうか?

今、水産庁がしなければならないことは養殖魚の過剰生産を抑制することだ。

水産庁は政府機関なので民間にやれないことをやる。

ボクの提案でもある「ウナギの輸入をすべて禁止する」、国内でのウナギ養殖の縮小などは民間ができないこと。

しっかりしろ! 水産庁。


古くからウナギは高級品だった。

たとえば江戸時代にはウナギ料理店での今で言うクーポン券(切手)は

役人などの賄賂にも使われたくらい。

カンパチもそうだ。

すしなら特上ずしのネタ。

これじゃあ、Eレーンでも普通になってしまう。

高級なものは、高級なままでいい。

だれでも食べられるようになったら無意味なものもあるのだよ。


ちなみにウナギの完全養殖など意味あるんだろうか?

個人的にはまったく無意味だと思う。

くだらないねー。

「完全養殖よりも川を元通りウナギの棲める状態にすべき」だろう。

ウナギの完全養殖はくだらないことだけど、河川の自然を取り戻すことは重要なことだ。

ようするに自然破壊しても、ウナギは食べられるんだなんて思わせることは、

食と自然の遊離を助長することになる。

これなど原爆を落とすことに匹敵する暴挙だ。


今、日本人は自然保護に対する意識が過去最低なんじゃないかな。

テレビを見てるとそう思う。

特にTBS、大丈夫か? 昼のニュース番組気持ち悪い、おぞましい、批判精神がない。

特に非常に食に関する報道が低級、悪質だぞ。

久米宏ファンとしては悲しいものである。


『市場寿司 たか』ですしを握ってもらって、帰宅は10時。

帰宅後、朝食を取りながら撮影。

朝ご飯は撮影をしながら。

本日のバックグラウンドミュージックはローズマリー・クルーニーなのだ。

撮影終了は午後1時。

気温が徐々に上昇して、正午の気温はベランダで31度あった。

大汗をかいたのでシャワーをあびて、ベッドで高村薫。

知らないうちに居眠りしていた、気がつくと4時。


データのバックアップを取り、その合間に駅前に買い物に出る。

イトーヨーカドーでTシャツ、靴下、エネループ乾電池。

グランルパでアシタバ、島豆腐、納豆、三重県熊野市で作られたサバのみりん干し。

三重県の干物の特徴はみりん干しが占める割合が多いことじゃないかな。


5時半過ぎに帰宅して、データの整理。

撮影と、いろいろ料理にまた撮影。

本日の画像整理はいつ終わるのだろう。

今週中も大量に撮影、大量に整理。

大量に原稿を打った。

ちなみに、ぼうずコンニャクはたった一人の人間なのだよね。


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9月の終わりになると、市場にサケの白子が目立つようになってきている。

生筋子がキロあたり最低でも4~5千円するのに対して、白子は十分の一くらい。

マダイの場合だと真子よりも白子が高い。

トラフグ、マダラなど白子が本体よりも主役ということもある。

なぜにサケ白子ってこんなに安いのだろうな。


この安いサケ白子は生で食べられない。

ゆでるとポクポクしてまことに味気ない。

我が家の定番は揚げ出しなのだけど、こればっかしじゃつぶしがきかない。

そんな市場でのサケ白子談義に、相模原の『味弥沢』さんが、

「白子はね、みそ漬けがいいんですよ」


素直なのが取り柄なので、作ってみた。

作り方は簡単、みその塩分濃度によって比率は変わるが、

今回はみそ1、酒1、みりん2分の1を合わた。

そして風味付けに一味唐辛子と山椒。

後は振り塩して水洗いしたサケ白子を漬けるだけ。

これを弱火でじっくり焼いて食べてみる。

1時間後、翌日、翌々日、5日目と初めてなので、みその漬け具合を見ていく。

翌々日までは平凡。

まだぽくぽくみそと白子が融和していない。

これが3日目に大変身。

白子がねっとりしてきたのだ。

そして5日目、完全に中心部はねっとり、焼き目のついた卵膜が香ばしい。

チーズと豆腐を合わせたような食感と味に、魚類の白子ならではのうまみがある。

これ、ただ出されたら、「なんだろう、この麗しき味の正体は?」。

考え込んでしまって、結局わからないに違いない。



味弥沢 相模原市緑区久保沢1の9の18



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