毎日、必ず魚貝類を食べる。それどころか毎日魚貝類にまみれて暮らしている。そんなときのオアシスがカツ丼、カツ煮である。この2種の料理は、同種2名の典型である。まあ同じ物なので、味は当然同じだ。そんなことはダレでも知っている。そして市場で朝飯の土曜日のこと。
「あのな、カツ丼はやめた方がいいぞ」
我が親友の肥満体が近寄ってきて突然宣うのだ。
「なぜだ」
「あのな。ご飯とカツ、そして卵や下地(タレ)を一緒にすると体に悪いんだよ」
「嘘つけ、この肥満体」
「お前はすぐにワシのこと肥満体と言うけど、お前も肥満体、デブだろ。あのなあ、お前もカツ丼をやめられない体になってるわけよ。だからカツ煮で我慢する努力が必要だっていうの」
「だから、この大デブの肥満体め。カツ煮とカツ丼、同じだろう。カロリー同じなら、一緒だろうが、ワシはカツ丼がすきなんだ、っっっっっと、バカ野郎」
「バカはお前だ、カツ煮とカツ丼を年間100回食うとするだろ。そうするとカツ丼食うヤツは死んでるわけだ。カツ煮は生きている」
こいつせっかく市場で朝飯、っと意気込んでいるのに何言うてけつかるのじゃ。
と向こうからマイクロミニを見事に着こなした、それはそれは可憐な娘が来て
「ゆうちゃん帰えろ」
そしてこの腸肥満体は帰っていくのだ。なんだか人生むなしくなる。この肥満体の大バカ野郎ーーーーー!
つまらない立ち話をして、「仕方ない、レバニラ炒めにするかな」と独り言を言うと、突然、目の前に恐〜いお姉さん。
「あのね。あんたバカだから知らないでしょうけど、動物の肝臓は危険よ。知らないのバカね」
おいおいバカはよしてくれ。バカの二乗はもっとやめてくれ。
「今、世の中は、重金属や放射能、アスベストがいっぱいなの。これはね動物の肝臓に全部たまるのよ。だからレバニラ炒めはやめなさい」
オウ! ノー! カツ丼とレバニラ炒めが食えなくなって、どうして楽しい人生が送れるものか。そして八王子総合卸売協同組合『光陽』に到着。思わず注文したのが「カツ煮」。
カツ丼よりももの足りないけど、煮汁も全部飲めば満足度は同じであった。ハハハハ………。
八王子総合卸売協同組合『光陽』
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