これは我が家の夏の料理。スープとしていいのかサラダなのかわからないもの。夏バテしているときとか、暑いときには具を少なく、初夏の元気なときには具を小さく切ってザクザク入れる。
この料理はトマトスープを作る。ここに肉系のものは入っても入らなくてもいい。魚貝類もなかったら精進でもいい。とにかく総てを冷やす。その総てというのはとりあえず冷蔵庫に入っていて、使えそうなものはなんでもいい。なくてはならないのはトマト、もしくはホールトマトのみ。
1/ベーコンの細切りを非常に弱い火でカリカリにいためる。ベーコンを取りだして、そこで玉ねぎのみじん切りを炒める。(玉ねぎを炒めるのは我が家が子だくさんで生玉ねぎを使えないため。本来は生玉ねぎを最後に混ぜ込む)
2/トマトをみじん切りにして、皮も種も取らないで放り込み。超弱火で煮込む。種皮を取った方が見た目がきれいだ。ただしボクは家庭料理と料理人の料理はまったく違う考えで作るべしと思っている。種も皮にも栄養分や食物繊維が含まれている。
3/トマトスープに甘味旨味が足らなかったら(トマトスープの旨味甘味は熱に弱いように思える。だから出来るだけ弱火で煮込む。またトマトの甘味は晩春から初夏に強く、盛夏には弱く酸っぱい)、途中で固形ブイヨンを加える。塩コショウで味を調える。また冷えてからリンゴジュース、ジューサーにかけたキウイを加える。出来上がったらあら熱をとり、冷蔵庫でキンキンに冷やす。今回は八王子綜合卸売センターの『三恵包装』で買ったキウイの100パーセントジュースを加えた。
4/毎味水産にいただいた冷凍フトミゾエビとホタテをソテー。ドジョウインゲンを茹でて、ピーマンをみじん切りにする。
5/トマトスープにベーコンを戻し、とにかく用意したものを放り込む。ピーマンなどは赤黄などあると楽しいだろうし、ズッキーニなども入れたい。
でも家庭料理の鉄則は「料理のために素材を整えない」というもの。はっきりいって現在のテレビなどの料理番組はまったく愚かでバカ野郎としかいいようがない。「今日は鶏肉の●●風を作ります。何を何十グラム、●●を何十グラム」なんてやっている。料理を教えるなら使える可能性のあるもの全部を、理念として教えなさいよ、と怒りを感じる。「素材があって、そこから生まれてくるのが料理」、その逆は最小限、めったにない希なこととしたい。いかん五十路になって怒りっぽくなってきた。
我が家ではこれにクリーミーに仕上げたマッシュポテトを添える。
市場魚貝類図鑑のフトミゾエビ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/kurumaebi/ftomizoebi.html
市場魚貝類図鑑のホタテガイ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/itaya/hotate.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/