食べるエビ・カニ学: 2008年12月アーカイブ

メスガニはうまいよ

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 最近市場がよいでついつい買ってしまうのが「メスガニ」だ。
 鳥取県、島根県での松葉蟹(「マツバガニ」)、福井県の越前蟹(「エチゼンガニ」)はともにズワイガニをさす言葉だが、ともにオスのことでもある。
 対するにメスガニは「コッペ」とか「セイコガニ」とか「コウバコバニ」なんて呼び名があり、冬の日本海での隠れ味的なものだった。
 値段も日本海側でとれたオスがキロ当たり5000円から12000円なのにたいして、メスはキロ当たり1000円ほどしかしない。

 そのメスガニを見つけたのが八王子綜合卸売協同組合『マルコウ』。
 クマゴロウがいなくて産地が聞けなかったが、どうやら三陸産ではないだろうか?
 値段が1ぱい350円。

 メスガニのゆで方は難しい。
 身の方はすぐにゆであがり、肝心のミソ(卵)に火が通るのが遅いためだ。
 ゆでること10分で皿に盛る。

 子供達が最初に手を出すのが外子。
 見た目はうまそうなのだが、ひとくちで見向きもしなくなる。
 やっぱり足の身を食べ始めたときに、こっちは静かに内子で燗酒を飲む。
 身の方を食べていると、酒を飲む気になれないのだ。

 さて、内子は濃厚な旨味と甘味があって、酒で流してなおよし。
 身の方だって味がいい。
 メスガニは季節をとわす入荷してくるもので、時季はずれを買うべきかどうか悩む。
 悩むのだが、我が家ではメスガニは晩秋から暮れまでの味と思っている。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ズワイガニメスへ
http://www.zukan-bouz.com/kani/kumoganika/zuwaiganimes.html
八王子市場案内
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

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