外に出たら思ったよりも寒い。自転車のライトの発電機をゴロオオオオコロイイイイと言わせながら駅に向かう。5時過ぎの中央線はまだ各駅停車である。この中央線旧車両内がまた予想以上に寒い。有楽町には6時15分に到着。晴海通りの都バスの始発がなんと6時36分からなのだ。大失敗。仕方なく地下鉄で築地へ。
今回はここから築地市場に入る。人の少なさに驚く
まずは長崎県漁連直売所。ここは鮮度はもちろんだが、珍しい魚がある上に安い。入江さんに挨拶だけしていこうとしたら、どこか気になるタマガシラの仲間を発見。これを入江さんに確保してもらってから波除神社に向かう。境内でいるとほどなく尻高鰤さんが顔を見せる。待つほどもなく、参加者が集まってくる。ひとりひとりの説明は避けるが、女性は皆美人さんばかりなのに、ボクをはじめ男性陣ははっきり言ってオヤジばかりだ。知人の息子にあたるスナオ君のみ二十歳代。そこに最年長がカメラマンの田中さん(以後チョートクさん)で還暦なのだけれど年齢分布はどちらかと言えば「チョートクさんシフト」。きんのり丸さん、鮟鱇さんと揃い踏みして場内にもぐり込む。
3月の春めいた土曜日。驚いたことに場内は閑散としていた。またこれと言った魚が見あたらない。やはりどこにいっても目に付くのがトリガイである。
場内はすいすいと歩きやすい。参加人員は12人となって、少々心配であったのが、じっく品物を見てもまったく支障がない。
途中、ぶどうえび(ヒゴロモエビ)、ぼたんえび(トヤマエビ)などいいものがあるなと思っていたら、店内にいた顔なじみから声をかけられる。なんと「高梨」の店長ではないか?
「こんどこっちに移ったんだよ」
そこで女性たちが、ぶどうえび(ヒゴロモエビ)を少量ずつ購入。なにしろキロ当たり13600円という値段である。一度は味わってもいいと思うのもの、出来るだけ少量購入するのがいい。これをあえて参加者に勧めたのは、これを都内で刺身でもにぎり寿司でも注文する。となると値段はいかばかりかと考えるに間違いなく1匹あたり千円以上、ときに2千円はとられる。それならばここで千円か2千円だして味見する方がいいに決まっているからだ。
「虎定」の椿社長に挨拶
後はトリガイのタテ、また剥いたトリガイなどをそれぞれに購入していただく。ボクの真後ろに着いてきているチョートクさんのお目当てはマグロの500円パック。そこに切り落としキロあたり1300円の破格のものを発見。チョートクさんいきなり2キロ全部買おうとするのを参加者4人を募って「4等分」とする。実をいうと築地内での買い物のコツのコツがこれ。何人かで回るのなら、出来るだけ大きな単位を、人数分で分けて購入する。すると売る方も助かるし、買う方も無理をしないですむ。
いちばん後ろにいる鮟鱇さんのデカイ図体を確かめてからまた進む。
すると、きんのり丸さんが行方不明となっている。
「まあ大人なんだから大丈夫でしょう」
ほったらかしてどんどん場内歩きを続ける。なんとこのとき、きんのり丸さんはトイレを探して隅田川に行き着いていたのだ。あとどう致したかは想像に任せる。注/築地場内にはトイレがたくさんあるのだ。
今回の場内巡り、場内入り口に近い通路2本をはぶいてしまっている。それでも長い長い場内の通路5本分、人をよけ、ターラーや荷物をよけながらの1時間半である。その間にお買い物をするのだから慌ただしい。
やっと場内を抜け出して大都魚類の会議室にたどり着く。ここで鮮魚の達人 山根 博信さんも合流。座談会形式でいわゆるオフ会というのをやる。これが意外に面白い。プロの立場である。きんのり丸さん、山根さん、尻高鰤さん、ともうすでに一般人の感覚をなくしてしまったボク、ぼうずコンニャク、そして明らかに市場初体験の方達での会話はなんとも新鮮。また勉強になった。
男ばかりの打ち上げは“美しくない”。でも楽しい。東都グリルの大ジョッキの大きさに注目。これが630円なのだ!
会の終了は11時を過ぎてしまっていた。以後解散。
チョートクさん、きんのり丸さん、スナオ君、ヒサマツさん、千葉の海人つづきさん、鮟鱇さん、ボクの7人で東都グリルで打ち上げ。なんだか盛り上がり、「もう帰りましょう」と時計を見ると2時を回っていた。皆さんヘベレケとなっている。ボクとつづきさんは千鳥足で銀座方面に消える。皆さん、後はどうなったんでしょうね。遭難していなければいいけど!?
田中長徳さんの「MJチョートクカメラ日記」
http://www.mjchotoku.com/index.php
鮟鱇さんの「色々だらだら」
http://blog.goo.ne.jp/lophius_2005/
きんのり丸さんの「第二きんのり丸 里海の会」
http://www.kinnori.net/
鮮魚の達人 山根 博信さんのブログ
http://www.esakana.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/