漁師料理・郷土料理: 2007年7月アーカイブ

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 笠岡湾漁協「瀬戸の市」で買ったものは旅の途中ということもあり酸っぱいタクワン、麦味噌、そして冷凍の藻貝(サルボウ)の串カツである。酸っぱいタクワンは懐かしい「こんこ」の味だし、麦味噌も浮き麹のユニークなものだった。そして出色だったのが藻貝の串カツ。
 玉ねぎの間に藻貝が挟まれている形なのだが、衣の加減か、かりっと揚がる。この香ばしいなかに玉ねぎの甘さがあって、個性的な藻貝の味がくっきり浮き出してくる。
 サルボウは岡山を代表する食材のひとつだ。かの岡山名物ばらずしにも入っているし、日常的にもよく食べられてきている。でも本来の利用法は煮るというもの。これを串カツにしたのはまことに面白い。またカツの中で渋みと旨味があいまった個性的なサルボウの味がしっかり主役を演じているというのも面白い。
 予想を超えた味わいであった藻貝の串カツだが、子供はともかく味の複雑さ微かな渋みなどが美味と感じられるなら、食べてみる価値大だろう。ボクなど間に豚肉よりもサルボウの方が遙かに美味に思われた。
 またサルボウが水揚げされる地域なら、この串カツはいけますよ、と教えてあげたい気がするなー。

●笠岡湾漁協「瀬戸の市」は営業時間9時から午後1時まで、水曜、日曜、祝日が休み。6月16日の状況から早めに行くことをおすすめする。
笠岡湾漁業協同組合 電話0865-67-2076


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

 岡山県笠岡市でのシャコの煮方のことを、八王子魚市場、東京湾船橋本拠の『源七』で披露した。すると若だんな、社長の登さん、あんちゃん曰く、
「おれらはこの時期、みそ汁にしたよな」
 どうやって作るのか、と聞くと、
「水から丸のままのシャコを放り込んで味噌を溶いて、少しぐつぐつ煮るだけだんべ」
 何を間抜けなことを聞いてるんだテメエ、とでも言うように答えてくれる。

 そんなやりとりの最中に若だんながシャコを持って奥に
「出来たぞ」
 と目の前に置いたのが「これがいちばん簡単な食べ方だという電子レンジで30秒チンというやつ。
 これがふっくらした身で塩加減もちょうどよくてうまい。

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電子レンジは熱量の関係から我が家では40秒必要だった

 その日持って帰ったシャコはみそ汁にしてみる。確かにいい出汁が出ている。うまいのであるが、丸のまま入れたのでは、シャコの身を食べるのに面倒極まりない。本当に船橋の人はシャコのみそ汁を食べているんだろうね。

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みそ汁はあまりうまいとは思えなかった

市場魚貝類図鑑のシャコへ
http://www.zukan-bouz.com/koukakurui/shako/shako.html
八王子の市場に関しては
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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