笠岡湾漁協「瀬戸の市」で買ったものは旅の途中ということもあり酸っぱいタクワン、麦味噌、そして冷凍の藻貝(サルボウ)の串カツである。酸っぱいタクワンは懐かしい「こんこ」の味だし、麦味噌も浮き麹のユニークなものだった。そして出色だったのが藻貝の串カツ。
玉ねぎの間に藻貝が挟まれている形なのだが、衣の加減か、かりっと揚がる。この香ばしいなかに玉ねぎの甘さがあって、個性的な藻貝の味がくっきり浮き出してくる。
サルボウは岡山を代表する食材のひとつだ。かの岡山名物ばらずしにも入っているし、日常的にもよく食べられてきている。でも本来の利用法は煮るというもの。これを串カツにしたのはまことに面白い。またカツの中で渋みと旨味があいまった個性的なサルボウの味がしっかり主役を演じているというのも面白い。
予想を超えた味わいであった藻貝の串カツだが、子供はともかく味の複雑さ微かな渋みなどが美味と感じられるなら、食べてみる価値大だろう。ボクなど間に豚肉よりもサルボウの方が遙かに美味に思われた。
またサルボウが水揚げされる地域なら、この串カツはいけますよ、と教えてあげたい気がするなー。
●笠岡湾漁協「瀬戸の市」は営業時間9時から午後1時まで、水曜、日曜、祝日が休み。6月16日の状況から早めに行くことをおすすめする。
笠岡湾漁業協同組合 電話0865-67-2076
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